ジャンル別 洋書ベスト500 の感想

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古典・名作の紹介はネット上にも数多くあるが、本書のすぐれたところは新しめの本が多数紹介されているところ。特に文芸ジャンルが充実しており、21世紀以降を中心に、今年のamazon.comのベストセラーに入っている本までセレクトされていて、知らない本がいっぱいあった。ただ、著者の得意ジャンルを反映してか、文芸と比較すると他のジャンルはわりと定番寄りで、すでに翻訳で日本でも一定の評価を得ているタイトルが多く、セレクションはやや新鮮味に欠ける。むろん、一人の著者で全ジャンルを古典から最新刊までカバーせよ、というのは無理な話で、労作であることは間違いない。全体としてはもちろんオススメです。