あおざくら 防衛大学校物語 (11) (少年サンデーコミックス) の感想

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タイトルあおざくら 防衛大学校物語 (11) (少年サンデーコミックス)
発売日2019-03-18
製作者二階堂 ヒカル
販売元小学館
JANコード9784091288035
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

 第11巻には棒倒しの決勝戦と内恋(包囲網)の大きく2つの山場がありますが、防大生達は最初のこころの中に稔りの季節を迎え内省が深まってゆく一つの流れになっていて、充実感が感じらました。棒倒しの決勝戦では、たった2分という短い時間の間にこれだけ多くの情報判断と伝達が行えるのか、信じられないぐらい複雑なプロセスが展開されます。このような集中的処理能力を養う訓練が彼らの将来に不可欠であることは非常に納得させられます。

 注目されるのは予想外の活躍をした近藤学生とそれを支えた土方学生の関係でしょう。土方学生は重要な役割を果たしますが、事後総括の場では近藤学生だけが紹介されます。そして、この二人の関係をじっと観察している四年生リーダー。手慣れた大人であれば、ここで協力者を具体的に紹介するところですが、まだ若い近藤学生は呆然としながら漠然とした感謝の言葉のみ、冷静に自分の立ち位置を理解し感情を飲み込もうとしながらも葛藤する土方学生、、、この経験は、後の二人にどの様な影響を及ぼすのか? それにしても、棒倒しが始まった途端に皆の目つきが別人のようにぐっと変わる様子から現場の様子がなかなかリアル伝わってくると思いました。

 後半については、半年の間に熟成された人間関係が穏やかな展開につながっていてほのぼのとしたものを感じさせられましした。人は常に確固たる目標を意識して生きているわけではないし、それはそれでよい、、、同感です。

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