エクゾスカル零 5 (チャンピオンREDコミックス) の感想

「エクゾスカル零第五巻」ついに発売です。

前回まで詳細が一切不明だった「メデューサ計画」。その全容が丸々一巻使われて説明されます。

正直「ここまで引っ張っといてショボかったら・・・」なんて心配していましたが、全くの杞憂でした。

むしろ、それどころか思いっきり度肝を抜かれました。前巻の最期に登場した「あの」鎧。あれが、まさか、まさかこんなふうに使われることになるとは・・・。やはり先生はいい意味で期待を思いっきり裏切ってくれます。

今巻は前作「覚悟のススメ」のファンならば、思わず嬉しくなってしまう要素が満載です。かくいう私も読みながら「うおおおおお!!!」とか「きたあああああああああああ!!!」とか叫びながらのけぞって読んでいました(完全に変態ですねはい)。しかも、これが唯のファンサービスではない。これは詳しく言ってしまうとネタバレになってしまうので書きませんが、山口先生のストーリーテラーとしての才覚、そしてアイデアの展開の素晴らしさを改めて思い知らされました。

そしてやはり今巻もエクゾスカルの戦闘シーンが超熱い!!そして格好良い!!今巻では憐が「メデューサ計画」を実行するに至るまでの回想がメインになっており、当然それに伴って震電の戦闘シーンがメインになっています。

今までの、零や霹ようなの化学兵器や格闘術を駆使したクレバーでスタイリッシュな戦斗と比較すると、震電を纏う憐の戦いは、鋼と鋼のぶつかり合い、剛と剛の前面衝突と言えるようなパワフルな激戦といった感じです。「熱さ」は既刊の中で随一でしょう。山口先生は現在活躍する漫画家の方々の中でも画力が最高峰なので、戦闘シーンだけでも見応え抜群です。

兎に角、前作「覚悟のススメ」を未読の方は、是非そちらを一読してから今巻を読むことをオススメします。その方が多分１００倍楽しめるし、理解も深まると思います。