KAWAGUCHI シリコンゴム用ボンド の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

チューブから出てきた時点で既にかなりネットリとしたペースト状(水飴ぐらい)をしており
1時間程度経つと(まだ多少のベタつきはあるが)触っても付着しなくなります。
商品の説明文には「24時間で完全に硬化する」との記載がありますが
「完全に硬化」した状態であっても、プラスチックのように固まるわけではなく
このボンド自体がゴムのような弾力性を保ったまま対象物にこびりつく感じになります。
そのため、硬化後も強く引っ張れば剥がれたり、ボンド自体がちぎれてしまったりしますが
逆に言えば、接着部分を固めてしまわないため、シリコンゴムの弾力が失われません。
そのような特性なので、接着部分にはある程度の面積が必要で
爪楊枝の先ぐらいの小さな点で接着するのは難しいと思います。
やはり、パッケージイラストにあるように
小さな部品をくっつけるような用途を想定しているようで
接着部分に強い力が掛かるような用途には適していません。

まとめますと
・貼り合わせ位置を調整する時間の余裕が必要
・接着部分に、ある程度の面積を確保できる
・隙間を埋めるような使い方をしたい
・接着部分に力を加えるような使い方ではない
・接着対象となるシリコンゴムが固まっては困る(弾性を維持したい)
ということであれば、この製品が適していると思います。

例えば、私はカナル型イヤホンのイヤーピースの中に
更に細いシリコンチューブを入れて固定する用途に使いましたが
この用途にはマッチしていました。
(イヤーピース側の穴の径が広すぎてイヤホンのノズルから簡単に抜けてしまうため、中にチューブを入れて穴を狭くしたかったのです)

逆にもし
・小さな面積で接着したい
・短時間で接着したい
・しっかり固まる方が好ましい
ということであれば
下記のような製品