アロマ の感想

ピアノやシンセを中心に、スローで滑らかななごむ音楽。
それはなごやかでとても休まり、かなり良いのですが、鳥の鳴き声や小川のせせらぎ調の自然音が作りすぎで入れすぎ。
うるさくは無いですが、ベースとなる音楽の「音のとぎれる、息継ぎっぽいあたり」にかならず鳥の声が入ってくるとか、作り手の「ここで入れよう！」というタイミングが読めてしまって、聞きながら「次で入ってくる」「ここで水音が大きめになる」など、来た来たと思ってしまって作った感じがわかってしまって残念です。
自然音の入った音楽というものは、えてしてこういうものかもしれませんが…
ベース音楽自体は非常に良いです。自然音無し版もあったら良いと思いました。（なごやかすぎて、味が薄いと感じる人もいるぐらい、大人しい曲ですが、そこがヒーリングミュージックの良いところ）

アーチストは「自律神経にやさしい音楽」の広橋真紀子さんが中心になっている。
「自律神経にやさしい音楽」と同様、やわらかで爽やかなゆっくりしたメロディに
小鳥の鳴き声などが入ってくる。

ただ、「自律神経〜」より、さらに「セラピー度」のようなものは増している。
聴いていて、はっとするようなメロディラインもないし、
あとで「どんな曲だったか」思い出せるような特徴もない。
まるで自然音のように、無理なく体の中まで入り込んでくる。

本当に眠くなってしまうのだ。昼間に聞くと、ガチガチだった神経が鎮まってゆく。

私は睡眠障害気味なのだが、このアルバムはまさに「睡眠薬」代わりになっている。
眠くなるだけでなく、眠りの質も上げてくれるようで、
中途覚醒も少なくなった。

不思議なアルバムだ。そして、ありがたいアルバムだ。