家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題46―自閉症の子どものためのABA基本プログラム (学研のヒューマンケアブックス) の感想

親が自分でできる家庭療育のいいテキストが少ない中、この本は応用行動分析（ＡＢＡ）の実用的なプログラムがわかりやすく解説されています。トイレットトレーニングなど身辺自立への具体的な取り組み方やコミュニケーションの基本的な指導から、学校に上がる前に身につけさせておきたいスキルまで、幅広く取り上げてあるので、それぞれの子どもが今抱えている課題から取り組むことができます。各プログラムは２ページ単位で構成されているので、あまり構えることなく、手軽に読めました。またプログラムもさることながら、著者の「家庭療育はジョギングのようなもの。毎日少しずつでも続けることが大切」という言葉が印象に残りました。