効率厨魔導師、第二の人生で魔導を極める の感想

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参照データ

タイトル効率厨魔導師、第二の人生で魔導を極める
発売日販売日未定
製作者謙虚なサークル
販売元アルファポリス
JANコード9784434204180
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

 炎系統の魔導を極めた老魔導師、しかし本当に得意な系統は別のものだった。それに気付いた彼は、人生をやり直すことを決意する。まずは時空魔法を作り出し、過去に戻る。そうして今度こそ効率よく魔導を学ぶ、というのだ。念願かなって少年時代に還った主人公は、魔導の天才少女とギルドを立ち上げ、やがては仲間とともに故郷を後にする、というのが1巻の概要。
 魔導の才能ある主人公が修行して強くなって女の子と仲良くなって冒険者になって独り立ちして、というふうに、よくあるといえばよくある展開。中の人がじじい、というのがオリジナル要素なのだろうが、その設定も活かされているとはいえなかった。年の功を使ってどんな「効率的」な修行をするのか思いきや、ただ単に大量に魔物倒すだけだったし。一応、参謀ポジ的に若い仲間にアドバイスをしたりはする。その助言も常識の範囲内なので、「主人公すげ~」には繋がってこない。戦闘場面が多めなためか、他人がRPGでひたすらレベル上げしているのを傍から見ているような、そんな小説だった。
 キャラは個性的だけれども、世界観があやふや。彼らが生きている世界がどんなところなのかが描かれず、それってどうなってるの? と首を傾げてしまう場面が多々あった。学校はあるのに冒険者ギルドはない。街のすぐ側に魔物が湧く危険地帯があるのに放ったらかし。盗賊が出るくらい物騒なのに、住民が隣街まで気軽に出かけている。警備兵はいないのかと思ったら、歓楽街があって騎士たちが飲んだくれている。そもそも王政なの? 貴族はいるの? 街の領主は誰? 等々。もやっとする。主人公の家庭についてもわからないことだらけ。10歳たらずの子供を、魔導の才能があるからといって冒険者として送り出してしまう母親って…。育児放棄じゃないか。仲間たちの家庭環境も疑問多し。
 あと、妙だなと思ったのが、主人公が生み出した時空魔法のこと。過去に戻れるだけではなく、時間を停止してその間に魔力倍増できるという、とんでも仕様なのだ。これはもう神の御業。制約はないようだし、修行なんかし直さなくても充分極みに達している。まあ、この話題に関しては、作品の根幹が揺るぎかねないので、スルーするしかないのだけれど。

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