公務員試験 現職人事が書いた「面接試験・官庁訪問」の本 2015年度 の感想

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この本を使い実際に地方公務員の面接対策を行ったものです。

【良かった点】
・良くも悪くも公務員試験の面接に特化。公務員試験という観点からの情報量は他の本と一線を画す
・面接の評価シートのサンプル、面接方針の官公庁資料のサンプルは有用。
・公務員試験の人事の観点を垣間見れる。
(ただし、著者の考えの偏りもあります。本当に人事によって面接は変化するので現職人事だからといって、著者をすべての人事の代表と考えるのは危険でしょう)

【悪かった点】
・著者が国家総合職ということもあり国家向けの対策に終始。地方公務員を目指す人は対策不足になる。
・愚痴が多い、著者の上から目線の性格が透けて見える。不快に感じる人もいるだろう。
・面接対策としては薄く、広く。全体的に不十分。他の対策本との併用が必要。

購入するとしても、別に最新版を買う必要はありません。ほとんどないといってもいい。
毎年内容が大きく変わるわけでもないですし、他の就活本もそうですが、毎年出すのは商業的な目的がメインです。
この手の出版物って本当になぜか毎年出ます…時事を扱う問題集ならともかく、面接方式、観点は1年で劇的な変化は考えにくいでしょう。
よって、中古で昨年版などを安く手に入れるのがコスパの観点からも、最もお得な気がします。

読了後の感想ですが、面接対策としてはすべての点において中途半端な印象を受けます。

ダメな解答例→辛口のコメント→漠然としたアドバイス(紙面の都合もあり全体的に表面的で踏み込まない)か精神論　

これの繰り返しです。
正直な感想として、実践方法を身に着けるところまでは対策は難しいでしょう。
あくまで人事の目線からのダメ出し(愚痴)が多く、
どうすればより良い回答を作り出せるのかという方法論はかなりあっさりとしていて消化不良な感じがぬぐえませんでした。

そして、この著者の本に関するほかのレビューを見ればわかることですが、
表現がかなりイラッっときます笑