官僚たちの夏 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 官僚たちの夏 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 城山 三郎 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101133119 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 26-50回 |
購入者の感想
『価格破壊』『百戦百勝』を読んで俄かに城山三郎先生作品にはまったところ、元財務省のコメンテーター山口真由さんがこの本を官僚をめざしたきっかけと紹介したことを思い出して、この本を購入しました。本を通して流通業界や株に熱くなったくらい、官僚世界に憧れることができるだろうか?
読み始めて、それはわたしには難しいと思いました。マーケットから離れた世界で、商売相手や消費者の評価を受けずに、誰が素晴らしい人材かを決め続けることができるのだろうか。組織の中で共通のゴールや指標を持てないまま、属人的な判断で動かすには、官僚組織はあまりに大きく、そこにいた人々も貴重であったように思います。銀行頭取を待たせて、絵葉書を眺めるシーンは、主人公は優先順位を忘れてしまったのではないかと思いました。違和感を抱き続けたまま読了した現在、やるせない気持ちで溢れています。
読み始めて、それはわたしには難しいと思いました。マーケットから離れた世界で、商売相手や消費者の評価を受けずに、誰が素晴らしい人材かを決め続けることができるのだろうか。組織の中で共通のゴールや指標を持てないまま、属人的な判断で動かすには、官僚組織はあまりに大きく、そこにいた人々も貴重であったように思います。銀行頭取を待たせて、絵葉書を眺めるシーンは、主人公は優先順位を忘れてしまったのではないかと思いました。違和感を抱き続けたまま読了した現在、やるせない気持ちで溢れています。