電力と国家 (集英社新書) の感想
参照データ
タイトル | 電力と国家 (集英社新書) |
発売日 | 2011-10-14 |
製作者 | 佐高 信 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087206135 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 環境・エコロジー |
購入者の感想
電気の有難みを思い知らされた日本であるが、眼をアジアの新興国に転じると、そこでは日本が戦後から高度成長期にかけて通って来た時代と同様に、社会インフラ、とりわけ電力を如何に確保・拡充していくか、という課題がある。
本書は戦前から戦後に掛けて、現在の国内電力会社の体制を構築するに至るまでの経緯が詳しく記載されており、その時代に大きな存在感を発揮した二人の人物を描くことによって、国家の関わりはどうあるべきか、を炙り出している。
筆者の考え方の基本にあるのは、国家=公(パブリック)ではない、ということであり、国家に任せておけば公益が実現されるという考え方に警告を発している。このことは、今回の原発事故以降、露呈した国と東電との関係を見れば明らかである。今後の東電のあり方を考える上でも参考となる一冊である。
本書は戦前から戦後に掛けて、現在の国内電力会社の体制を構築するに至るまでの経緯が詳しく記載されており、その時代に大きな存在感を発揮した二人の人物を描くことによって、国家の関わりはどうあるべきか、を炙り出している。
筆者の考え方の基本にあるのは、国家=公(パブリック)ではない、ということであり、国家に任せておけば公益が実現されるという考え方に警告を発している。このことは、今回の原発事故以降、露呈した国と東電との関係を見れば明らかである。今後の東電のあり方を考える上でも参考となる一冊である。