2泊3日遺言ツアー (ポプラ文庫) の感想

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タイトル2泊3日遺言ツアー (ポプラ文庫)
発売日2011-06-03
製作者黒野 伸一
販売元ポプラ社
JANコード9784591124819
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学

購入者の感想

 私の生まれ育った湯河原が、舞台。
 本の中に、「新幹線の高架橋の下を抜け、五所神社の脇を通り過ぎた」という記述がありますが、まさに私の自宅付近!
 万葉公園、藤木川、不動滝等々、その光景がすぐに浮かぶし、何と言っても、「独歩の湯」の記述が嬉しかったです。
 この足湯は、私の尊敬する米岡前湯河原町長が、あまたの批判を浴びながらも、決してぶれることなく、貫き通した施策の一つで、結果的には大成功を収めました。そのご労苦を傍らで見てきた者の一人としては、当時の様々なことを思い出し、胸が熱くなりました。
 内容は、遺言ツアーに参加した、一筋縄ではいかない四人に、社会人一年目の社員が空回りしながらも、遺言書を書かせようと奮闘する話。
 「遺言書」というと、ちょっと重たい感じのテーマですが、全くそんなことはありません。
 最後に、「遺言とは大切な人のために心の棚卸を行う行為」と語った新米社員の言葉に、ちょっと考えさせられました。
 そうそう、レビュー・タイトルの「山手線一周!」は、有楽町から帰宅のため、品川方面行きの電車に乗り、この本を開いたら、没頭してしまい、読み終えたら、「神田ぁー」のアナウンス……。いったい、私は今どこにいるの???と、一瞬頭が真っ白になりました。本に夢中のあまり山手線を一周してしまったのです、でも、車内は涼しく、その所要時間が約1時間だということを身を持って経験したから、いいかな?

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