ビッグデータ探偵団 (講談社現代新書) の感想

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タイトルビッグデータ探偵団 (講談社現代新書)
発売日販売日未定
製作者安宅 和人
販売元講談社
JANコード9784065173145
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » IT » 情報社会

購入者の感想

安宅さんが書いた本というだけで手に取りました。結論から言えば面白い本ではありました。日本最大級の検索数を誇るヤフーがその膨大なデータを分析して様々な“事実”を明らかにしていきます。例えば、時期別や時間帯別の検索語がこんなに人々の気分を表すものだと分かったり、県民性や東京の異質性をあぶり出すことになるとは、考えれば当然のことなのですが改めてデータで示されると納得させられます。

ただ、同時にツッコミどころも満載です。私自身はヤフーで検索することはないので日本最大級とか言われてもピント来ないですし、そもそも「ビッグデータ」という言葉自体がもはや死語なのですが、2012年暮れ頃から始まった取り組みだそうなのでそこは致し方ないでしょうか。また、本書ではヤフー社内のチームメンバーを紹介していますが、そんなアクノレッジは社内でやって欲しいところで、一般読者からすればうざいと感じるかもしれません。本書の体裁もオールカラーになっていますが、本当にカラーで見せる必要がある図版は数ページ程度で収まりそうなので、他は一色刷りにして価格を下げて欲しかったところです。より本質的なことを言えば、取り組みの社会的意義や方向性には非常に賛同するものの、そこから導き出されたファクトがあまりに表層的というか、ハッキリ言って“どうでもいいこと”ばかりなのが残念です。データの力はこんなものじゃないでしょうに。本書の最後でも触れられているようにヤフーが独自に景気動向指数を発表するようになり、それが政府発行のものより信憑性が高いとなったら、この取り組みは真に価値を生むのだと思います。そこへの応援の意味も込めて本書を前向きに評価したいと思います。

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