ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 新オープニングテーマ Great Days の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

アニメ・ジョジョの奇妙な冒険第４部『ダイヤモンドは砕けない』のオープニングテーマ。歌詞の随所に作品を意識したフレーズが差し込まれており……というか、作品を知る視聴者（あるいは原作読者）であれば、思わずにやにやしてしまうようなフレーズばかりです。

『岬から潮風、トンネル、鉄塔、小道、1999年……』

これらにピンと来たなら聴いて損はありません。

作中の舞台である90年代を想起させるようなポップなメロディと、アップなテンポ。耳に残る心地良い歌声。サビパートに代表される天井知らずの爽やかさは、杜王町の空いっぱいにひろがる黄金の輝きを感じさせてくれます。

そしてこの曲の真価はフルバージョンにこそあります。終盤、がらりと様子の変わるパートがあるのですが、私はこれをキラークイーンの〝アレ〟だと受け取りました。カセットテープが巻き戻るような、何かが台無しになるような、再び立ちあがった戦士を嘲笑うような――。それでも意志は砕けない。ひとつの街で起きた悲しい事件の数々――けれど、そうして集まったたくさんのチカラは、意志は、けっして砕けず、ダイヤモンドは何度でもよみがえるのです。

『別れの時さえ砕けぬ意思で』

アニメの最終回でもしこのフレーズが流れたら、本気で泣いてしまうかもしれません。