ヤマケイ文庫 山棲みまんだら の感想
参照データ
タイトル | ヤマケイ文庫 山棲みまんだら |
発売日 | 2018-09-17 |
製作者 | 山本 素石 |
販売元 | 山と渓谷社 |
JANコード | 9784635048521 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー |
購入者の感想
『山釣り』、『新編・溪流物語』に続く、ヤマケイ文庫の山本素石もの第3弾です。今回も期待裏切らず大変面白かったです。ただ、『山釣り』と一部収録作が被っています(2編=「怪蛇襲来」「ころがる・あたる」。同じタイトルながら「志明院の怪」は『山釣り』のものとは違い、こちらは艶っぽい幻談です)。『山棲みまんだら』は1985年のオリジナルタイトル、『山釣り』は1992年の出された傑作集なので仕方ないのかもしれません。とはいえ、その点で、評価4にしようかと思いましたが、最後の章の「山棲み遥か」の廃村を舞台にした物語が素晴らしい素石ワールドなので、評価5にしました。来年、平成が終わり、ますます昭和が遠くなります。山に人がたくましく生きていた時代に思いを馳せ、秋の夜長に楽しむのに最高の一冊です。