刑事道 浅草機動捜査隊 (実業之日本社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 刑事道 浅草機動捜査隊 (実業之日本社文庫) |
発売日 | 2016-01-30 |
製作者 | 鳴海 章 |
販売元 | 実業之日本社 |
JANコード | 9784408552699 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
一気に読破した。警察小説に限った話ではないけど、ただ楽しむつもりで軽く読んでいても激しく心を揺さぶられる作品がある。
「お前は今のままで本当にいいのか」そう強く訴えかけられるような作品に出くわす事がある。
浅草機動捜査隊シリーズも7作目。
このシリーズは全て文句無しに面白い。
しかしこの7作目は面白いだけでは終わらない。
犯罪者が歩む道と警察の信じる道とが毛細血管の様な町で複雑に絡み合う。
キーワードは「道」。踏み外した者、這いつくばって進む者、鋭い眼差しでその先を見透す者。人生の数だけ道があり交差点にはドラマがある。
そしてゾッとする位丁寧に描かれた犯罪の内容や刑事達のリアル過ぎる日常がその圧倒的な物語性を補強している。
私は登場人物達が感じている「この社会を無色で覆っている閉塞感」を小説の中の出来事だと笑えない。
明らかに今この瞬間起こってもおかしくない物語だから。この作品は今が旬だ。
特に367頁からは作者の心の叫びだろう。
それでも小町は前を見る。
これが警察小説だ。
浅草機動捜査隊シリーズだ。
このシリーズをまだ未読の方ならこの最新作を楽しんでから過去を遡っていくという読み方もいいだろう。第一作から読んできた私はそういう贅沢な読み方が出来るのが羨ましい。
単なる警察小説ではない。
折角ならすぐ読むべきですよ。
「お前は今のままで本当にいいのか」そう強く訴えかけられるような作品に出くわす事がある。
浅草機動捜査隊シリーズも7作目。
このシリーズは全て文句無しに面白い。
しかしこの7作目は面白いだけでは終わらない。
犯罪者が歩む道と警察の信じる道とが毛細血管の様な町で複雑に絡み合う。
キーワードは「道」。踏み外した者、這いつくばって進む者、鋭い眼差しでその先を見透す者。人生の数だけ道があり交差点にはドラマがある。
そしてゾッとする位丁寧に描かれた犯罪の内容や刑事達のリアル過ぎる日常がその圧倒的な物語性を補強している。
私は登場人物達が感じている「この社会を無色で覆っている閉塞感」を小説の中の出来事だと笑えない。
明らかに今この瞬間起こってもおかしくない物語だから。この作品は今が旬だ。
特に367頁からは作者の心の叫びだろう。
それでも小町は前を見る。
これが警察小説だ。
浅草機動捜査隊シリーズだ。
このシリーズをまだ未読の方ならこの最新作を楽しんでから過去を遡っていくという読み方もいいだろう。第一作から読んできた私はそういう贅沢な読み方が出来るのが羨ましい。
単なる警察小説ではない。
折角ならすぐ読むべきですよ。