英語の歴史から考える 英文法の「なぜ」 の感想

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参照データ

タイトル英語の歴史から考える 英文法の「なぜ」
発売日販売日未定
製作者朝尾幸次郎
販売元大修館書店
JANコード9784469246230
カテゴリジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英文法・語法

購入者の感想

「これはそういう決まりだからそのまま覚えなさい」とか「この変化は全部暗記しておきなさい」等々、私がお世話になった英語の先生方は大体こんな感じで授業を進めていました。
中・高生相手に限られた授業時間で語源やら単語やら文法の変遷についてまで教える余裕が無かったと思いたかったのですが、職員室まで質問しに行っても満足のいく答えが返ってくることは殆ど無かったので、先生ご自身も暗記して済ませてこられたんだろうなぁ。

そうして私もただただ機械的に暗記することで中間期末テストをはじめ、入学試験やら資格試験(通訳案内士等々)を乗り切ってきたのですが、心のどこかで何か釈然としない不満というか不安感が歳を取るごとに募りました。

そこで、試しに英語史の専門書を当たってみたのですが、門外漢の私には内容が専門的過ぎる上に、そこまで細かいことを求めているわけではないので「木を見て森を見ず」の様な状況に陥ってしまい断念しました。

その後、英文法に関するトリビア的な本やら一般向けに書かれた「謎解き」本みたいなものを幾つも読んでみたのですが、今度はその多くが内容が浅薄過ぎる上に雑学的な内容で系統だっておらずバラバラで、肝心の文法の変遷についてはおざなりになってしまっているものが多く、疑問に答えてくれるものは多くありませんでした。

その点、この本はそれら類書とは異なり、英語の歴史的変遷を分かり易く説明してくれており、初出当時の使用例(例えば古英語での語順・発音・綴り・格変化等々)を現在使われている英語(英単語)と並列して当てはめながら解説してくれるので、古今の違いが良く分かり、とても頭に入り易い内容となっております。

また、「英文法こぼれ話」が全部で11話あり、そのどれもが面白くて楽しみながら読み進めることができました。

個人的にはP.156「歴史に残った不定冠詞のつけ忘れ」のこぼれ話が印象的でした。

「That’s one small step for (a) man; one giant leap for mankind.」(公式文書の記録には「a」が括弧付きで補完されているとのこと)

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