だまし絵を描かないための-- 要件定義のセオリー の感想
参照データ
タイトル | だまし絵を描かないための-- 要件定義のセオリー |
発売日 | 2018-05-14 |
製作者 | 赤 俊哉 |
販売元 | リックテレコム |
JANコード | 9784865940688 |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » コンピュータサイエンス » システム管理・監査 |
購入者の感想
アプリケーション開発の要件定義について、業務フローを中心とするプロセスモデルやデータ辞書を含むデータモデル、ビジネスルール、ユーザインタフェース、非機能要件、アーキテクチャ等広範に述べています。
このような総論的な書籍では体系の整理が重視され、もっともそれは大事なことではありますが、個別テーマが深掘りされない傾向があるように思います。
逆に各論しか述べれない著者も多いですね。(特にデータモデルの人)
しかし、この書籍は要件定義全般を網羅的に取り上げながら、各テーマごとへも考察が深いと感じます。
特に業務フローについては、著者が業務屋とシステム屋(この書籍での著者の表現)の共通基盤と考えていることもあって力が入れられています。
実際、システム屋の端くれである私の周囲を見ると、要件定義というのは業務屋かユーザ企業側のシステム屋から要件をヒヤリングして整理するものと思っている人が多いのです。
ところが、私の乏しい経験からも、要件定義は業務屋とシステム屋がそれぞれの立場で知恵を絞り創意工夫して作り上げる気概がないとうまくいかないと言えます。
その辺を著者は独自の語り口で述べてくれています。
もちろん、それだけでなく著者の経験から来るシステム開発の上流工程ノウハウが満載であり、ユーザ企業・SIベンダーのシステム開発担当者ばかりではなく、ユーザ企業の企画や業務担当の方にもためになる本だと思います。
このような総論的な書籍では体系の整理が重視され、もっともそれは大事なことではありますが、個別テーマが深掘りされない傾向があるように思います。
逆に各論しか述べれない著者も多いですね。(特にデータモデルの人)
しかし、この書籍は要件定義全般を網羅的に取り上げながら、各テーマごとへも考察が深いと感じます。
特に業務フローについては、著者が業務屋とシステム屋(この書籍での著者の表現)の共通基盤と考えていることもあって力が入れられています。
実際、システム屋の端くれである私の周囲を見ると、要件定義というのは業務屋かユーザ企業側のシステム屋から要件をヒヤリングして整理するものと思っている人が多いのです。
ところが、私の乏しい経験からも、要件定義は業務屋とシステム屋がそれぞれの立場で知恵を絞り創意工夫して作り上げる気概がないとうまくいかないと言えます。
その辺を著者は独自の語り口で述べてくれています。
もちろん、それだけでなく著者の経験から来るシステム開発の上流工程ノウハウが満載であり、ユーザ企業・SIベンダーのシステム開発担当者ばかりではなく、ユーザ企業の企画や業務担当の方にもためになる本だと思います。