恋する臆病者(チキン) (ディアプラス文庫) の感想

芸能人と一般人との恋物語です。

恋に不慣れなサラリーマン玲が、大好きな芸能人椎名と運命的な出会いをして、一目惚れされた事から始まる恋模様が書かれています。

大好きだった芸能人に口説かれて、信じられない気持ちとか舞い上がる気持ちは、すごく良く分かります。
そして、元カレの「淫乱」という一言がトラウマになっている玲が、椎名にそれがばれないように必死になっている所が、可笑しくもありせつなくもあります。
全体的に、天然玲のセリフがコメディっぽくてフッと笑ってしまう事がしばしばありますよ。

まぁ、ネガティブ思考の受が苦手な人には、ちょっと嫌がられそうな話ですが、そうじゃない人にとってみれば、恋に臆病になってしまう気持ちに同調して、胸が痛む事でしょう。。。

一方の椎名はタレントなのに、結構誠実なのが好感触ですし、又、玲に対しては嫉妬深い一面を見せるので、一般人の様な親近感が湧き、普通の年下の男の子って言う感じで、とても可愛く感じました。

２人とも、お互いが好きすぎる為に、却って空回りするところなんか、せつなすぎて胸が痛みますが、やっぱり最後には羨ましくなります。

本気の恋にビクつく臆病な２人のラブコメディ。
芸能人と一般人、天然年上受×年下攻の恋に興味のある方は、是非一読を・・・。