イカ干しは日向の匂い の感想

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「仏壇におはぎ」から４年ぶりのフォトエッセイ集となるのでしょうか。まずは、花さんの新刊がこうして読めるありがたさと、リアルタイムで彼女と共に同じ時代を生きている現実感に
感謝します。今回のエッセイは旅先や日常での出来事や、幼き日の想い出を軽いタッチで仔細に生き生きと描写しています。普通なら醜悪で捨て置かれる事物でも、花さんのフィルターを通せば拒むことなくコミカルに、そしてほのぼのと感じさせられる場面が多々あります。それは花さんが暖かいまなざしで実直に、取り巻く環境を受け入れる姿勢にあるのだと思います。彼女には、都会人でありながら平等で、地方の片田舎を好んで旅するほどの逞しさと優しさ、それと格別なおもしろさがあります。これからも花さんにはお元気でご活躍されることを強く願っています。