歴史群像 2014年 08月号 [雑誌] の感想

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タイトル歴史群像 2014年 08月号 [雑誌]
発売日2014-07-05
販売元学研マーケティング
JANコード4910096770847
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » 人文・思想・社会・歴史 » 地理・歴史・考古学

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第二次世界大戦時の実際の白黒写真をCGによりカラー彩色した記事はこれまでも、「ミッドウェイ海戦」「硫黄島の戦い」などを取り上げ、モノクロとカラーとではここまで異なるのかという鮮烈な印象を与えていたが、今号は「ノルマンディー戦」。
表紙にもなっているティガー戦車。迷彩服と黒コートの軍服をまとうSS戦車兵はジオラマの人形でもなく、映画のエキストラでもなく、まさに本物のドイツ戦車兵! 土埃のせいかくすんだ色合いになっているが複雑な迷彩を施された車体など圧倒的だ。他にもオマハ海岸にびっしりとならぶ揚陸艦艇とトラック・物資、シャーマン戦車や地雷除去装置を前部に装着したシャーマンクラブなど、毎回思うが、一見に如かず、とはこのことだろう。

旧海軍の艦艇には「艦内神社」があり、それぞれ艦名の由来となった土地の神社の神を祀っていたとのこと(例えば、「武蔵」は埼玉県の氷川神社、「利根」は千葉県の「香取神社」等々)。別冊付録では主要艦艇の「艦内神社」をカラーで紹介。現地訪問などに重宝しそう。お気に入りの艦(娘)の神社に参るのに最適のガイドになるだろう。

第一特集は日本海軍の数十年に及ぶ艦艇建造・整備計画を追った記事。米国との軍拡競争の中で無理に無理を重ねていく当時の日本の実情。仮に太平洋戦争が発起せず両国が建造整備計画を推し進めた場合、昭和18年時点での両国の保有艦艇(総トン数)を比較すると、米国は日本の2倍以上の艦艇を有することになっていたという。兵力差という観点からすると昭和16年時点ではかろうじて差は小さく、いわば開戦の最後のチャンスだったのではないか、という結論が衝撃的・・。

定説を検証していく記事も興味深い。
ノモンハン事変では、陸上戦は大敗したが航空戦では優勢勝ちだったという定説・印象があるがそうだったのか?制空権を有していたのであれば、陸上戦も善戦できたのではないか?「ノモンハン航空戦」は日ソの航空戦をとりあげる。

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