ARIA The ORIGINATION ピアノ・コレクションII「ディパルテンツァ-旅立ち-」 の感想
参照データ
タイトル | ARIA The ORIGINATION ピアノ・コレクションII「ディパルテンツァ-旅立ち-」 |
発売日 | 2008-03-26 |
アーティスト | 窪田ミナ,SONOROUS 妹尾武 |
販売元 | JVCエンタテインメント |
JANコード | 4580226561333 |
Disc 1 : | ARIA The ORIGINATION::四季 ~そして僕は海に還る~ ARIA The ORIGINATION::スピラーレ ARIA The ORIGINATION::いつか来た道 ARIA The ORIGINATION::永遠の海 ~A Song for Zephyr~ ARIA The ORIGINATION::Waltz for ARIA ARIA The ORIGINATION::七色の空を ARIA The ORIGINATION::未来への航跡 ARIA The ORIGINATION::アマレットの夏 ARIA The ORIGINATION::金の波 千の波 ARIA The ORIGINATION::望楼 ARIA The ORIGINATION::天気雨 ARIA The ORIGINATION::明日、夕暮れまで |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » サウンドトラック |
購入者の感想
『ARIA The』シリーズの音楽が好きで購入。
ジャケットの絵が美しく目を奪う。明るみ出した早朝の空の下に、かつて繁栄した古都が広がっている。薄い霧が立つ都の広場には、一台のグランドピアノ。奏者はいないが、曲を聴くと、鍵盤の前に誰かが立っているようにぼんやり見えてくる。少なくともわたしはそんな気がする。
前作『Stagione』に続き、本作も鍵盤のしっとりとした演奏が特徴的だ。リラクゼーションに適するメロディーと音色は聴くと気分がくつろぐ。
『Dipartenza』にはちょっとした驚きがあった。ピアノの演奏によってサントラより一層くっきりと光彩を放つようになった曲が、トラックの中にいくつかあると発見したのである。"望楼"や"四季~そして僕は海に還る~"がそれである。上記の曲の演奏は、恐らくショーロ・クラブのアコースティックギターより、妹尾武のピアノの方がしっくりしていると思う。どうしてかは詳しく言えないが、恐らくわたしの好みの問題のせいだと思う。望楼に関しては、しかし理由がはっきりしている。望楼の曲調は、暖かな風情のあるアコギより、冷たいあるいは涼しい風情があり、くっきりとした音を持つピアノの演奏の方が、ほとんど確実に勝っているように聞こえる。というのは、望楼という言葉が想起させるイメージが、いくぶん寂しげなせいなのだ。望楼は多くの家屋や店舗のように軒を並べはしまい。たった一人でぽつんと立っていなければならないのである。そんな建物のイメージには、やはり冷たい音色の方が似つかわしいだろう。
『Stagione』が四季をモチーフにした一方で、『Dipartenza』は旅立ちをモチーフにしている。実際、幾つかのトラックには未来をしのばせるタイトルが付いてある。(結構少ないけど・・・)
恐らく題は、この作品で『ARIA』のピアノ・コレクションは終わりだという制作者達の意思を含んでいるのだろう。そのように思う。『Dipartenza』は、よい区切りとか、達成を意味しているのである。
色々言ったが、本作品も、『ARIA』のファンのみならず、万人に勧められる名盤と思います。
ぜひご一聴を!
ジャケットの絵が美しく目を奪う。明るみ出した早朝の空の下に、かつて繁栄した古都が広がっている。薄い霧が立つ都の広場には、一台のグランドピアノ。奏者はいないが、曲を聴くと、鍵盤の前に誰かが立っているようにぼんやり見えてくる。少なくともわたしはそんな気がする。
前作『Stagione』に続き、本作も鍵盤のしっとりとした演奏が特徴的だ。リラクゼーションに適するメロディーと音色は聴くと気分がくつろぐ。
『Dipartenza』にはちょっとした驚きがあった。ピアノの演奏によってサントラより一層くっきりと光彩を放つようになった曲が、トラックの中にいくつかあると発見したのである。"望楼"や"四季~そして僕は海に還る~"がそれである。上記の曲の演奏は、恐らくショーロ・クラブのアコースティックギターより、妹尾武のピアノの方がしっくりしていると思う。どうしてかは詳しく言えないが、恐らくわたしの好みの問題のせいだと思う。望楼に関しては、しかし理由がはっきりしている。望楼の曲調は、暖かな風情のあるアコギより、冷たいあるいは涼しい風情があり、くっきりとした音を持つピアノの演奏の方が、ほとんど確実に勝っているように聞こえる。というのは、望楼という言葉が想起させるイメージが、いくぶん寂しげなせいなのだ。望楼は多くの家屋や店舗のように軒を並べはしまい。たった一人でぽつんと立っていなければならないのである。そんな建物のイメージには、やはり冷たい音色の方が似つかわしいだろう。
『Stagione』が四季をモチーフにした一方で、『Dipartenza』は旅立ちをモチーフにしている。実際、幾つかのトラックには未来をしのばせるタイトルが付いてある。(結構少ないけど・・・)
恐らく題は、この作品で『ARIA』のピアノ・コレクションは終わりだという制作者達の意思を含んでいるのだろう。そのように思う。『Dipartenza』は、よい区切りとか、達成を意味しているのである。
色々言ったが、本作品も、『ARIA』のファンのみならず、万人に勧められる名盤と思います。
ぜひご一聴を!