空也上人がいた (朝日新聞出版特別書き下ろし作品) の感想

山田太一さんの作品はほとんど読んでいますが、とにかく引き込まれて一気に読んだ作品も、読後こんなにやるせなく悲しい気持ちになった作品も初めてです。
それは自分が老いに向かっている年齢だから？親の老いに直面しているから？その現実をつきつけられるような、そんな作品でした。読んで良かったけど、一週間たった今でも悲しい気持ちをひきずっていて、再度読もうと本を開く気になれません。震災後でナーバスになっているのも関係してるのかな。

・・そんな個人的感想はさておき、最後なんて言わないで、山田太一さんにはもっともっと小説を書いて欲しいと切に願わずにはいられません！