2DK、Gペン、目覚まし時計。: 5 (百合姫コミックス) の感想

この巻まで読み進めてきましたが、もういいかなあと思いました。
最後まで読めばまた印象が変わるかもしれませんが、ギブです。
理由は低評価を付けた方とほとんど同じです。
唐突な展開、新キャラの違和感…、時間軸やまひろの立ち位置があまりよくわからくなって混乱しました。
しおりとのバーでの出会いも、そんな偶然あるかいな、といった強引なものでバカらしくなります。
続巻でその辺りは整理されるのかもしれませんが、しおりは振られたときの滑り止めなんすかね。

そういえば、最初ななみは結婚を考えている恋人が居て、その結婚が最後の望みといった設定だったのですが、
保守的な地元に嫌気が差して自分の可能性を試すため東京に飛び出してきたというアツい性格と矛盾しています。
女性との恋愛にはかなり真摯なのに、男性とは愛がなくても打算で結婚できるのでしょうか？
そうなのかもですが、つき合っている彼氏に東京に遊びにきて泊まっていかれるのは嫌だとか、
さすがにそんなことあるのかなー。そんなもの結婚しても上手く行かんやん。
その男には結局二股をかけられていて、とんだゲス野郎ということになってましたが、ななみもたいがいひどいと思います。
人生設計まで考えてたのに愛していなかったのなら振られても傷つきませんね。

あとどうにも気になるのはリアリティの希薄さ。
バリバリ仕事をこなして周囲から一目置かれるというななみですが、
彼女が会社でどういった立場でなんの仕事なのか、まったく不明です。
ストーリーの必要上、取引先だけは出てきますがなんか一人で仕事してるみたいですね。
それとモブキャラなどは雑な描き込みで、顔はのっぺらぼう状態だったり。
私は百合はそれほど読んだことはないのですが、おそらく多くはこういった傾向にあるんだと想像できます。
つまり主要キャラだけを描き込んで（主要キャラも髪型と身長だけ違って皆同じ顔ですが…）、背景などは省略しても成り立つのでしょう。
でもそれって同人レベルなんじゃないですかね。