Solti Conducts Bartok の感想

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参照データ

タイトルSolti Conducts Bartok
発売日2012-10-16
アーティストG. Solti
販売元Decca
JANコード0028947837060
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲

購入者の感想

ゲオルグ・ショルティのバルトークは秀でたものである。バルトークは亡命先の米国で死したが、ショルティらの尽力により、その亡骸は40年余をへた1988年7月7日にハンガリーに移送され、国葬によりブダペストのファルカシュレーティ墓地に埋葬されたという。いかにショルティが、故国の大作曲家バルトークを敬慕していたかのこれは良きエピソードだろう。

ハンガリー出身指揮者を見てみよう。フリッツ・ライナー(生年1888〜没年1965年)、ジョージ・セル(1897〜1970年)、ユージン・オーマンディ(1899〜1985年)、アンタール・ドラティ(1906〜88年)、フェレンツ・フリッチャイ(1914〜63年)、イシュトヴァン・ケルテス(1929〜73年)そしてゲオルグ・ショルティ(1912〜97年)。彼らの多くはブダペストで生まれ、リスト音楽院に学び、アメリカのメジャー・オーケストラで活躍した<ハンガリアン・ファミリー>である(ドホナーニをふくめ彼らこそが全米主要オケのビルダーだった)。欧州で活動したフリッチャイ、ケルテスは残念ながら早世し、ふたりより年長のショルティはもっとも活動時期が長かったので、故国の大音楽家バルトークについても多くの素晴らしい音源を残してくれたが、以上の各人のバルトーク演奏はいずれも甲乙つけがたい見事なものである。

ショルティのバルトークには1950年代からのロンドン・フィルを振っての旧録音(下記 The Hungarian Masters)と本集メインのシカゴ響との晩年までの新録音があるが、一貫して明快な解釈で、躍動感にすぐれ、かつフォークロアの気高い情感に心動く。半世紀におよぶショルティのこの作曲家への熱い思い入れは丹念にトレースしたい歴史的記録である。推薦します。

【収録情報】

◆管弦楽のための協奏曲 Sz.116 シカゴ響(1980年1月)

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