甘々と稲妻(12) (アフタヌーンコミックス) の感想

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参照データ

タイトル甘々と稲妻(12) (アフタヌーンコミックス)
発売日2019-02-07
製作者雨隠ギド
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

こんなに心の動きを繊細に描ける作家さんがいるのか、というのがこの作品に出会った時の感想です。
その点において比べられる作家といえば羽海野チカさんぐらいでしょうか。他には思いつきません。
子育て、死別、離婚、仕事、子離れ、などなど毎回たくさんのテーマを混ぜ込んでおきながら
その全てを誠実さと繊細さで見事な物語に昇華させています。読むたびに「すごいなぁ」と感じていました。
終わって欲しくはなかったけれど、時間が進むタイプの漫画である以上、人は成長し、小鳥も
立派に料理ができるようになったので、仕方ないですね。

この最終巻では、2話目が本編最終回で、その後は番外編という構成。
番外編というと、その後の世界ばかりを描きがちなところを、しっかりとつむぎが生まれるエピソードを1回目に描いているところに
作者さんのこの作品に対する愛を感じます。犬塚先生と小鳥がいい感じになって終わり、ではなく、犬塚先生にはとても愛していた奥さんがいた、
つむぎにとってもかけがえのない母親がいた、という話をズバッと描いているのです。一本筋が通っている作家さんだなとつくづく思います。

番外編ではちょっとずつ時間が進み、最終話では、もはや再婚も難しい年齢になった犬塚先生と、30歳手前まで独身の小鳥と、
18歳になって成長し「小鳥は自分の父親を好きなのではないか?」と感づいているつむぎの3人が、大学進学で親子が離れるテーマと共に描かれます。
つむぎは二人が結婚してくれれば良いと考えているようですが、とりあえずなりゆきに任せてますね。でもきっと、最後の一押しはやっちゃうような気が。

前巻の小鳥の告白シーンで、犬塚先生が言った答えは本人の素直な気持ちを伝えたものなんだろうと思いますが
ある意味小鳥の印象が「ただの生徒」から「尊敬できる人間」へと変化したことを認める発言でもあるように感じていたので、
やっぱり二人の結婚はありえるのではないでしょうか。これ以上描く必要はない、と言える素晴らしい終わり方でした。

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