偏向ざんまい GHQの魔法が解けない人たち の感想
参照データ
タイトル | 偏向ざんまい GHQの魔法が解けない人たち |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 阿比留瑠比 |
販売元 | 産経新聞出版 |
JANコード | 9784819112857 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » イデオロギー |
購入者の感想
自民党リベラル派の代表と言えば、本年9月9日に亡くなられた加藤紘一氏であろう。 評者とは10年以上の歳の差があるが、学生時代からの十数年間、花形政治家の一人であったことは間違いない。 しかし何故か、今思い出すと、本書に記された「偏向ざんまい」を地でいった人であったなあと思わせる人物でもある。 かっての花形政治家の死に対する現行マスコミの取り扱いは、華やかなりし頃を知る我々世代にとっては、拍子抜けするようなものであった。 米国との戦争が始まった経緯、戦後日本を動かした米国人為政者たちの偏向振り、日本国憲法成立時の状況、自衛隊設立の経緯等々が明らかになるにつれ、マスコミも今まで通り、「日本が悪い! 平和憲法守れ! 自衛隊違憲! 中華人民共和国に謝れ!」ではいかないと思い出したのだろうか? 今後、注意せねばならないのは、マスコミが思い切り右に振れることだ。 マスコミは無責任だから、空気が右(左)に振れると、事実関係を隠してでも右(左)に振ってくることは、戦後の経験で我々が学んだことではないだろうか。 本書を読んで、事実を事実と報道し続けた新聞社、出版社もあるが、そうではない新聞社、出版社が多々あることを肝に銘じておかなければと思った次第である。