FOSTEX フォステクス フルレンジ スピーカーユニット P650K の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルFOSTEX フォステクス フルレンジ スピーカーユニット P650K
発売日2014-10-30
販売元FOSTEX
機種Not Machine Specific
JANコード4995090305608
カテゴリホームオーディオアクセサリ » スピーカーアクセサリ・パーツ » スピーカーパーツ » スピーカーユニット

購入者の感想

小口径のスピーカーの傑作と言えばかのFE103が思い浮かぶ。あの白いコーン紙の小さな巨人は、もともとアメリカの電蓄メーカーがラジオか何かのために大量発注しながらキャンセルしたために急遽在庫処理のために一般販売に投入したという。しかしもともとの仕様が小口径、高耐入力でローコストというものだったため、高域よりのバランスだったが駆動力に優れ大型のバスレフにも対応できた。その後、バックロードホーンへの搭載が流行しその地位を確立した。
フォステクスのユニットの多くはFE103の後裔と呼んでよく、このP650Kはそのなかでも最小の製品だ。設計の仕様の考え方は全く変わらず、小口径、高耐入力でローコスト。そして高い駆動力を受けついている。キャビネットは同社から推奨キャビネットが販売されているのでこれを使えば特に考えることなく高音質のスピーカーが出来上がる。
留意したいのはユニットのエージングには時間をかけること。エージング後の音は優等生そのもの。小口径なので大音量は無理だが低音自体は音量が少ないだけでかなり低いところまで伸びている。バスドラムやベースの音階もきちんと聞き取れる。ただ、高音域は意外におとなしめになっている。そのせいか楽器は音のエッジが甘く感じる。あいまいな音ではないので耳ざわりが良いともいえる。
ボーカルやアナウンスは非常に自然なのでテレビのスピーカーとして適している。同社のサブウーファーを追加すればスケール感も別物になる。ただ、そこまで揃えると2万円ほどになる。安いバースピーカーなら1万円ぐらいだが、質の面では比較にならないだろう。
あと、取り付けの時は木ねじのガイド用の穴はしっかり空けた方が良い。付属の木ねじは途中までしかねじのないタイプなのでラワンなどの柔らか目の材質ならともかく、MDFのように繊維が密な材質だとネジ山がつぶれかねない。同社の推奨キャビネットはMDF製でそこについている木ねじは皿までねじが切ってあるのでこちらを使うと良い。

 3WAYスピーカーのスコーカー(ミッドレンジのユニット)が亡くなったので、直径が近いこのユニットを入れてみました。MDFでバッフルを自作する必要がありましたが、元が1キロ超えるユニットだったのに、この小さく安いユニットでもほとんど気にならない程度の音が出てくれました。単体の音は聞けてませんが、近くで聞けば違いはあって、やはり紙っぽい柔らかくフラットな音ではありますが、ステレオだとまず分かりません。これで粗大ゴミになる物が復活して満足ですし、エージング後が楽しみです。

  追記:エージングしてみましたが、どうも絶対的な音量が足りなくてフォステックスの別の製品に取り替えました。能率が84dBと低く、他のユニットとバランスが悪いですし、単品でエンクロージャーに入れてみてもかなりアンプのボリュームを上げないと良い音が出ません。一説だとP800と磁気回路は同じで、ドライブ能力は高いけれど空振り感があるとも聞きますが、実際制動がビシバシ出る代わりに小型エンクロージャーだと自然に鳴っている感じはしません。ダイナミックレンジを広げるため上と下をそのままに中音を引っ込めたような、フルレンジとしてはちょっと作為的な感じがします。定位はすごいいいんですけどね。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

FOSTEX フォステクス フルレンジ スピーカーユニット P650K

アマゾンで購入する
FOSTEXから発売されたNot Machine Specificで遊べるFOSTEX フォステクス フルレンジ スピーカーユニット P650K(JAN:4995090305608)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.