アンネ・フランク [DVD] の感想

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参照データ

タイトルアンネ・フランク [DVD]
発売日2006-04-19
監督ロバート・ドーンヘルム
出演ハナ・テイラー・ゴードン
販売元ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
JANコード4959241931351
カテゴリDVD » ジャンル別 » TVドラマ » アメリカのTVドラマ

購入者の感想

 先日読んだジョン・グリーン著「さよならを待つふたりのために」の中に、主人公ヘイゼルとオーガスタスが、アムステルダムのアンネ・フランクの隠れ家を訪ねるくだりがあって、観たくなり選んだ作品です。
 本の記述と映像が重なり、より深く頭の中にイン・プットされた気がします。
 アンネ・フランクと、アンネの家族と、ほかの4人の隠れ家に通じている本棚。
 本棚の向こうにはすごく急な階段があって、横幅も人ひとりが通れるだけしかない。
 アンネが歯医者のプフェファと共同で使っていた部屋。アンネが壁に貼った、雑誌や新聞から切り抜いた写真。
 その上の階には、ファン・ペルス一家の部屋……。
 この隠れ家での生活は、小学生の頃、読んだ「アンネの日記」で知っていましたが、この映画は、その隠れ家生活の前後も描かれています。
 冒頭から三分の一くらいまでは、アンネと家族の幸せな日常生活。パリやロンドンなど世界中を歩くこと、バレリーナになることを夢見て、早く大人になりたい、恋に恋する少女アンネ。そんな彼女を優しく、時にはハラハラして見守る家族。
 密告され、収容所に送られてからは、目を背けたくなるシーンも幾つか……。
 ナチスのユダヤ人に対する、あまりにもむごたらしい仕打ちは、他の映画「シンドラーのリスト」「ライフ・イズ・ビューティフル」「戦場のピアニスト」等で観ましたが、餓えやチフス、孤独に耐え兼ね、ユダヤ人が人間としての尊厳を失っていく姿をここまで長尺で描いた作品は初めてのような気がします。特に、ハンナがアンネのために投げてくれたパンを奪い去る女性や、死者のまだ温もりが残る靴下を争って脱がそうとするシーンでは涙がこぼれました。
 感情の起伏が激しく表情豊かなアンネに扮したハナ・テイラー・ゴードン、そして、慈愛に満ちた父フランク・オットーを演じたサー・ベン・キングスレーの演技が秀逸ですが、他の俳優も皆、実在した人物そのもののように思えました。
 この映画を観て、改めて思ったことは、「何故、ユダヤ人は、ここまで疎まれ、憎まれ、迫害されたのか」。その一点につきます。
 
 

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