スーパーカブ4 (角川スニーカー文庫) の感想

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タイトルスーパーカブ4 (角川スニーカー文庫)
発売日2018-12-01
製作者トネ・コーケン
販売元KADOKAWA
JANコード9784041070819
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

母が蒸発し、奨学金頼みの細々とした生活の中、友達もいない「ないないづくし」の女の子がホンダの名車・スーパーカブに出会った事で少しずつ自分の世界を広げていく姿を追った人気シリーズ・第四弾。

物語は高校では最後となる二学期の終業式を迎えた小熊がクラスメイト達の催す期末試験のお疲れ会に参加する所から始まる。高校の近くの温泉施設で催されるパーティーに本来であれば参加する気など毛頭なかった小熊が一転して参加する事になったのは小熊なりの自分が築いた人間関係への疑問があった。

カブを通じてそれまで一人ぼっちだった自分は人間関係を得たが、カブを失ってしまえば自分には人間関係を築く能力など無いのではないかという疑問が拭えない小熊はカブの整備と同じ様に「分からない事があれば分かる所まで戻るのが基本」とクラスメイトの中に自分を放り込んでみる事に。だが、結局小熊は居辛さを感じただけで誰とも馴染めず一人で帰る事になってしまう。

そんな気まずさだけを味わった翌日、小熊は医療検査物の集配のバイト先でバイクの腕前と地理の感覚を買ったという社長から「バイク便の仕事をしてみないか」とバイク便の会社を経営している浮谷という女性を紹介される。集配のバイト以上に割りの良いバイク便の仕事を貸し与えられたVTRに跨ってこなす小熊は浮谷に気に入られ、大晦日も仕事を入れる事に。年末の仕事を終えた小熊は浮谷に誘われる形で初詣に出掛けるが、出向いた神社で小熊は慧海とその後ろに付き従う幽霊の様な少女と出会う事に……

意外!前巻が近い将来迎える事になる大学生活への準備みたいな内容だったから「4巻は大学編かな?」と思ったらまだ高校生活を描くとは!とはいえ今回も「生きる力」というテーマを徹底的に掘り下げるという部分に変わりは無く、作者のブレなさを感じさせる内容に。

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