英雄伝説 伝説シリーズ (角川文庫) の感想
参照データ
タイトル | 英雄伝説 伝説シリーズ (角川文庫) |
発売日 | 2014-07-17 |
製作者 | 半村 良 |
販売元 | KADOKAWA / 角川書店 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 51-75回 |
購入者の感想
「伝奇SF小説」というカテゴリーは、本書から始まった。
「○○伝説」というタイトルの付け方も、実質的には本書が先鞭を付けたと言って良い。
なにしろ1973年出版なのだ。38年も前だ。
現在むやみやたらに出回っている伝奇小説は、すべて半村良の伝説シリーズの亜流のそのまた亜流と言って良い。
せっかく半村作品について言うのだから、その血筋にあると言うことにしよう。
だから、今のファンタジー小説と直接比較するのはフェアではない。
携帯電話もパソコンもなかった時代なのだ。
それどころかワープロさえなかった。
そんな時代背景でこれは書かれたのだと承知して読んでみてほしい。
ほんと、すごい小説なのだよ。
当時、半村良を知った者たちは、まだ知らない人に対して熱く語ったものだった。
こんな作家が誕生したことを教えてあげたい、世の中にこんな面白い小説が誕生したことをぜひみんなに知って欲しい──純粋に、それだけの気持ちだったのだ。
ああ、そんな気持ちでひとに推薦できる小説はもう生まれないのだろうか。
「○○伝説」というタイトルの付け方も、実質的には本書が先鞭を付けたと言って良い。
なにしろ1973年出版なのだ。38年も前だ。
現在むやみやたらに出回っている伝奇小説は、すべて半村良の伝説シリーズの亜流のそのまた亜流と言って良い。
せっかく半村作品について言うのだから、その血筋にあると言うことにしよう。
だから、今のファンタジー小説と直接比較するのはフェアではない。
携帯電話もパソコンもなかった時代なのだ。
それどころかワープロさえなかった。
そんな時代背景でこれは書かれたのだと承知して読んでみてほしい。
ほんと、すごい小説なのだよ。
当時、半村良を知った者たちは、まだ知らない人に対して熱く語ったものだった。
こんな作家が誕生したことを教えてあげたい、世の中にこんな面白い小説が誕生したことをぜひみんなに知って欲しい──純粋に、それだけの気持ちだったのだ。
ああ、そんな気持ちでひとに推薦できる小説はもう生まれないのだろうか。