【Amazon.co.jp限定】エイリアン 製作40周年記念版 スチールブック仕様(2枚組)［Blu-ray＋4K ULTRA HD］ の感想

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「エイリアン」を初見した時の興奮と衝撃は今でもはっきりと覚えている｡

今日のように情報が氾濫している程ではないにしろ､７９年の公開当時､映画ファンが事前に何の知識も持たずに映画に対峙することは難しかった｡
でも､今作品はアメリカ本国とほぼ同時公開で､監督のリドリー･スコットもシガニー･ウィーバーを始めとする出演者たちもまだ日本では殆ど無名な存在で作品の話題性も乏しく､"宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない"とのキャッチ･コピーと「ＳＷ」に続く２０世紀ＦＯＸのＳＦ映画であることだけしか情報がない中で鑑賞したので､観終わった後は本当にしばらく座席から立つことが出来なかった(笑)｡
それはＳＦ映画の括りにはとても収まらず､第1級のサスペンス･スリラーであり､ウルトラ･ショッカーであり､しかもそれがヴィジュアル的にエロティックでスタイリッシュ､クールな魅力を発散していたからだ｡
映画館を出た後も興奮覚めやらぬまま凄い映画をやっているとと皆にふれ廻り､その後何度も映画館に足を運んだ｡
映画ファンの中にはお気に入りの映画を何十回も観たとの猛者がいるが､個人的には回数だけなら１５回は観ていると思う(笑)｡
遂にはカット割りやダイアローグの数々もすっかり頭に入ってしまったのも今となっては懐かしい｡

そんな思い出から４０年を経てこのたび晴れて４KUHDソフトが発売となった｡
もちろん､LDもDVDもBDも所有しているが､「エイリアン」となればやむを得ない｡
早速､カップリングされたBDソフトと比較しながら4Kプロジェクターと有機ELディスプレィの両方で視聴してみると一目瞭然｡
BDのクオリティも満足すべきものであったが､色彩濃度の階調の拡張は格段に向上､色相はより鮮明さを増し､映像深度や密度感も明らかに改善している｡
光と影のコントラストが際立ち､漆黒の闇に蠢く"恐怖"はより異様で身の毛のよだつ存在となり､H.R.ギーガやマイケル・シーモアの名を一躍知らしめたあのゴシックさとメカニカルな部分が融合されたエイリアンの造形や宇宙船内部も高繊細な硬質感を醸し出す｡

エイリアン・コヴェナントが公開されたのを機に、また第一作が見たくなって購入
私が購入した当時1,000円以下で購入できたので、安価で買えるこのBDを買うか吹替の帝王の方を買うか本当に迷いました
映画の作品としてのレビューは他の方に譲り、このBDの内容についてレビューしてみたいと思います

【パッケージ内容】

本編ディスク1枚だけです
1枚のディスクでディレクターズ・カット版と劇場公開版を切り替えられる仕様です

【画質】

不満なく鑑賞できるレベル
目を凝らして見れば、少しフィルムの質感が見て取れますが、フィルムグレインだらけの見づらい画面という事はないです
よほど大画面で見るのでなければ、及第点の映像です
さすがに現代の映像と比較すると20世紀の映画だという限界は感じますが、昔の映画としては繊細感は悪くなく細かいところまで描写できていて、DVD(過去にレンタルで鑑賞)でなくBDでなければ得られない画質とちゃんと感じ取れる映像です

【音声】

英語DTS-HD5.1ch、日本語DTS5.1ch、他にディレクターズ・カット版には制作スタッフ達による音声解説2.0ch、劇場公開版には監督による音声解説2.0ch、セリフがカットされて音楽だけが流れるオーディオ・トラックが2種類5.1chで収録(店舗などで流すデモ用映像の為の音源でしょうか)
と英語と日本語だけしか収録されていないのですが、音源はたくさん入っています
デモ用のオーディオ・トラックなどは家庭ではまず使用する事はないでしょうが・・・

英語DTS-HDと日本語DTSは聴き比べれば一応差がある事は分かりますが、聴き比べなければ日本語の普通のDTS5.1chでも特に不満なく臨場感を感じられるレベル

リプリー役のシガニー・ウィーバーが幸田直子さん
ダラス船長役のトム・スケリットが郷田ほづみさん
BDの吹き替えの配役は特に違和感のある声優さんはいないと感じます