ジュラシック・ワールド/炎の王国 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルジュラシック・ワールド/炎の王国 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
発売日2018-12-05
監督J・A・バヨナ
出演クリス・プラット
販売元NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
JANコード4988102719784
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » SF

購入者の感想

旧作品へのオマージュよりも、トランプ大統領をディスるよりも、次回作に繋げるよりも、この一作として他にもっと大切なことがあるだろうという感想です。

ジュラシックパーク1作目は、頭を空っぽにして観ることができるエンターテインメント作品として最高でしたが、背景には生命すらも自由にできると考える人間の愚かな万能感や、個人的にはスピルバーグ作品に通底するテーマと考える「父性」のメッセージが込められていたからこそ、厚みがあり何度観ても飽きることのない名作だと考えます。

しかし本作は、確かに映像的には迫力のあるシーンも多いのですが、悪役が言う主人公達のエゴに対しては中途半端な解決しかみせず、そこに特殊なキャラクターを使ってまでも、生命の大切さを説かせたうえで「自由に生きる権利があるのよ!」とばかりに、人間社会に恐竜を解き放つというメチャクチャ。

全ての命は大切なのと言いつつ、肉食恐竜がウロウロして人を襲う世界を良しとしているのかと全くスッキリできない終わり方。逆に、この世の中は「弱肉強食の世界」だから強い恐竜が人間を襲うことは正しい、人間が襲われるのは弱いからだというメッセージであれば納得はできますが…。

ついでに前作のインドミナスレックスの「あぁ…これは人間では勝てないわ。」という絶望的な強さと比較して、インドラプトルのキャラクター的な貧弱さ。今までにこれでもかと登場してきたヴェロキラプトル以上の強さや恐怖感は全く感じられませんし、主人公達との追いかけっこは、過去作と特に変わり映えもせず新鮮さもゼロ。

他にも、あんなに派手に船に乗り込んで、敵は誰も主人公達に気づかないのといった疑問、イスラ・ヌブラル島ってアメリカから船で一日の距離にあったのといった細かい点も観ながら気になってしまう始末。そろそろ恐竜は、B級サメ映画で有名なアサイラムあたりに任せるくらいでちょうどよい存在になったのかもしれません。

個人的にはシリーズ最大の駄作だと思いますが、あえて言うならパキケファロサウルスの石頭っぷりが、可愛いので星2つにしました。

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