フリーダムウォーズ - PSVita の感想

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さんざんな評判は聞いているうえで、いやいや自分でやらないことには何とも言えないだろう！
と思って購入・・・

・・・したのは浅はかだった、というのが結論です。

いや、このゲームは全く面白くないクソゲーか？というと、そうではないのです。
要素要素では良いところがたくさんありましたし、むしろ中盤までは評価に値するゲームだと思います。

たとえば世界観。
資源が枯渇し、人口は厳密に統制され、人間すらも資源として扱われるような絶望的な未来。人々を徹底した監視下におく牢獄都市パノプティコン・・・

往年の名作TRPG、パラノイアを思わせるようなディストピアを丁寧に構築しており、終盤までそこまで大きく破綻することもなく、よく出来ていました。
パノプティコンの監視を掻い潜りながら、スラム街で違法取引をしたりなど、かなり「らしい」雰囲気があります。

キャラ造型も優秀で、和ゲーにありがちな平和ボケしたキャラばかりではなく、このディストピアに根付いたシビアな価値観を持っています。必要があれば裏切り、誰かから奪うことや戦いも厭いませんし、甘ちゃんばかりでイライラすることもそれほどなく、世界観によく合っています。
かといって、やたらと厳しすぎることもなく、優しく癒やしてくれるキャラクターがいたり親身になって助け合うこともあり「ほどよくディストピア」だと思いました。

が

馬鹿みたいに不親切なシステムがこれらのかろうじて良かったところをすべてブチ壊してくれました。
以下、長くなりますがこのゲームの欠点を書いていきます。

まず武器集め。
このゲームではハック&スラッシュ、つまり武器集めの概念があり同じ名前の武器でも性能に差が出ます。
アクセサリという「つけることで特性を得られる」アイテムがあるのですが、レア度によってこれをつけられるスロット数が変わるのでコモン武器は素材になるかどうかといった価値しかありません。