The Painted Veil (Vintage International) の感想
参照データ
タイトル | The Painted Veil (Vintage International) |
発売日 | 2004-02-10 |
製作者 | W. Somerset Maugham |
販売元 | Vintage |
JANコード | 9781400034215 |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Literature & Fiction » Classics |
購入者の感想
好きでもない男と結婚したキティが主人公。
夫の赴任先の香港で、不倫をし、夫には不倫がばれ、相手には裏切られ、
失意のまま、夫の新しい赴任先であるコレラが蔓延する中国へと渡る。
そこから変わっていくキティの姿が見もの。
モームは、夫の収入を当たり前にして感謝もせずにいる、働かない女性が嫌いなんだろうか。
『月と六ペンス』を読んだ時も、画家になるために妻子をすてたストリックランドは魅力的に描かれていたのに、
捨てられた側である、ストリックランドの妻の描かれようはひどいものだった。
今回も、前半部のキティはひどい。
女とは自分のことしか考えていない、と決めつけられているようで、
嫌な気分になった。それもあって、前半部分は、なかなか読み進まなかった。
ところが、中国に渡って、修道院に行くようなってからは話がおもしろくなった。
今度は逆に、キティの夫であるウォルターのほうが、矮小に見えてくるほどで、
彼の、ゴールドスミスの詩から引用した言葉は、話の設定の中ですごく効果的だった。
夫の赴任先の香港で、不倫をし、夫には不倫がばれ、相手には裏切られ、
失意のまま、夫の新しい赴任先であるコレラが蔓延する中国へと渡る。
そこから変わっていくキティの姿が見もの。
モームは、夫の収入を当たり前にして感謝もせずにいる、働かない女性が嫌いなんだろうか。
『月と六ペンス』を読んだ時も、画家になるために妻子をすてたストリックランドは魅力的に描かれていたのに、
捨てられた側である、ストリックランドの妻の描かれようはひどいものだった。
今回も、前半部のキティはひどい。
女とは自分のことしか考えていない、と決めつけられているようで、
嫌な気分になった。それもあって、前半部分は、なかなか読み進まなかった。
ところが、中国に渡って、修道院に行くようなってからは話がおもしろくなった。
今度は逆に、キティの夫であるウォルターのほうが、矮小に見えてくるほどで、
彼の、ゴールドスミスの詩から引用した言葉は、話の設定の中ですごく効果的だった。