バレッタ【CD+DVD盤】Type-A の感想

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13年5月に加入した2期生の堀未央奈がいきなり初選抜＆初センターに抜擢された7thシングル

《収録曲》
①バレッタ
②月のかたち
③私のために 誰かのために(Aタイプ)
③そんなバカな…(Bタイプ)
③初恋の人を今でも(Cタイプ)
③やさしさとは(通常盤)

表題曲はイントロからフルートが朗々と響き渡る哀愁歌謡調の曲。
最近のアイドルらしくないレトロチックでクサい昭和情緒とラテンの情緒が混じった曲調。
妖艷かつ悲哀の世界観に溢れた大人っぽい世界観の曲で、それを彼女たちが歌うことで、大人の顔と少女の顔が混在するティーンの危うい内面性的なものを曲から個人的に感じた。
フルートの他にも、アコギや美麗なストリングスをふんだんに用い、バンドも含めて、生風味の演奏でオケが構成されているので、それがより昭和の雰囲気を感じさせる。
ファンの中には地味だとか不評もあったみたいだが、私みたいな古臭い奴やトラディショナルな音楽が好きな人にはたまらない逸曲。
ダンスは蝶をイメージしているのか、曲調同様、色気漂うしなやかなものになっており、乃木坂にとっては新しくて良い。
センターの堀未央奈は僅か5ヶ月前では普通の高校生で、人見知りな性格的にも相当な不安や恐怖があったに違いない。でも元からのポーカーフェイスもあってか、あまりにも堂々としているように見える。
曲調の変化や2期生が加わった乃木坂46再出発のタイミングで、独特のミステリアスなキャラを持つ彼女を抜擢したのは英断だったと思う。
MVはいつも通り、ドラマのみのシーンから始まるドラマ仕立てだが、その設定や話に賛否両論は多い

②「月のかたち」は管楽器音が目立つ歌謡ポップ。
これも若干古臭く、ギターに渋味があるのが個人的に結構好き。
MVは日光江戸村で撮影され、昭和の時代劇映画の予告みたいな作りになっており、メンバーの衣装や芝居に注目

③「私のために 誰かのために」はピアノとストリングス音を前面に使った美しいミディアムバラード。