LIVE DVD「ONE OK ROCK 2017 “Ambitions" JAPAN TOUR」 の感想

最新作Ambitionsを引っ提げたアリーツアーのうちさいたまスーパーアリーナ2日目の様子が収録されています。ライブには定評のある彼らですが、この日はTakaの歌唱もメンバーの演奏も絶好調であり、最高な状態のパフォーマンスが収録されています。今作において、NHKの企画で18歳に向けて書かれ、彼らの代表曲の一つになったWe areの最中のMCにはとても心をうたれます。途中目を潤ませるTaka、涙を流しているTomoyaや観客の姿も映っています。私は邦楽から洋楽まで色々なジャンルのライブに年100回以上行くほどの音楽ファンですが、これほどエモーショナルなライブはなかなかありません。この翌月の幕張公演で、将棋倒しや熱中症で観客が救急車で運ばれるという事件があり、それ以降彼らのライブの代名詞でもあるサークルモッシュやリフティングなどは当面自粛せざるを得なくなりました。本公演では肩車やサークルを煽る場面もあり、歓声音はやや抑えられているものの観客の盛り上がりも凄いです。そういった面も含めて批判されたり、誤解されることもある彼らですが、今後より世界に向かって挑戦し続けるという堅い信念をもって突き進んでゆくメンバーたちを応援していきたいと思います。
ドキュメンタリーでは、各地の公演の舞台裏や、対バンメンバーと交流する姿も見られます。過去に訪れたライブハウスを再訪したり、対バンするSuper beaverやSuchmosといったアーティストとの意外な繋がりも明らかになったり、これまでバンドが歩んできた道や、メンバーの人柄も知れるような内容でとても面白く見れました。メンバーが欠けたあとのカラオケで歌ったという曲をミスチルがリハで披露し、はしゃいでるメンバーも必見です。各地のライブも一部収録されており特に熊本の小さいライブハウスで行った公演は多めに収録されています。
とても盛りだくさんな内容で、ファン以外の音楽好きな方も是非見てほしい映像作品です。