乙嫁語り 10巻 (HARTA COMIX) の感想

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参照データ

タイトル乙嫁語り 10巻 (HARTA COMIX)
発売日2018-02-15
製作者森 薫
販売元KADOKAWA / エンターブレイン
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

購入者の感想

カルルクとアミル夫婦、スミスさん御一行のターンです。
森薫さんの漫画は表情やわずかなモーションから心情を汲み取るシーンが多くて、人により解釈がやや分かれるのが面白くて好きです。
ストレートなところは打てないレベルの剛速球ですし……
カルルクとアミルの関係は夫婦という続柄ありきではない、お互いの気持ちについてはまだ「この文化この時代はこんな感じで、こうなってお互いが大事」という描写の間からふんわり花のように香っているくらいに思っていました。
今回はもう一歩踏み込んだ夫心(強い存在になりたい・頼れすぎる妻にも負けず男らしく成長したい)、妻心(一時離れた可愛い夫を恋しく思う乙女らしさ・年上ゆえに成長を見守れる度量)そして、とっても夫婦らしい一面が見れて良かったです。
スミスさん達の話では時勢上の描写が強くハラハラ。
そして「おやフラグイベント見逃したかしら」と思うほどの勢いで再登場したあの人……次の展開が楽しみですね。
死別されたおじさまは大変ナイスガイだと思います、描かれなくてもどうかいいお嫁さんが来ますように。

珍しく男性陣が主役です。それも何となく忘れられがちのカルルクとスミスの二人、地味になるかなと思って読むと、いや、なかなか熱い展開です。とくにカルルク。男の子から男へもがく姿が甘酸っぱいものがあります。生長し始めると早い時期というのはあるもので、アミルも母性から女に心持が移りつつあるように見えます。微妙ですがおままごとから夫婦になる前段階のヒトコマというのは微笑ましい。
スミス氏は、まあ、途中はともかく最後に意外な展開が待っています。同時に中東をめぐる英露の腹の探り合いも垣間見える。こちらはこちらで話が動き出します。
全体的に次の展開の間に位置するエピソードです。しかしメインキャラクターの心情を掘り下げているので物語の奥行きが増す一冊です。

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