囲碁と悪女 の感想

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参照データ

タイトル囲碁と悪女
発売日2017-11-17
製作者稲葉 禄子
販売元KADOKAWA
JANコード9784041062166
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

囲碁界の有名人、稲葉禄子さんの初書籍。

様々なジャンルの著名人との交遊が、囲碁とお酒に強い著者ならではの視点で描かれている。
クスっと笑える語り口調がメインだが、随所に囲碁のエピソードが盛り込まれているので、
読んでいると不思議と「囲碁っていいなぁ…」と感じてくるから素晴らしい。

共通の趣味があると仲良くなりやすいのはどの趣味でも同じだが、中でも囲碁は最強ではないだろうか。
そんな囲碁の"盤外の魅力"がうまく描かれている。

これは案外、囲碁の入門書としても使えるのではないかと思った。
囲碁のルールや強くなる方法は一切書かれていないが、「囲碁が打てると楽しそう。打ってみたい!」と思わせるパワーがある。
囲碁に興味のない人間を囲碁界に巻き込みたいときにも使えそうな一冊。

面白い。過激なタイトルとは違い、冷静な視点での交遊録である。様々な業界をワープするように闊歩する著者が、多くの著名人の奥底に潜む性格を淡々と静かな語り口であぶりだしている。登場する人物は濃い人ばかりだが、描かれているのは彼らの純粋な部分である。爆笑エピソードで下衆な笑いを取るのではない。ほう、なるほどねぇ、この人がこんな言葉を吐くのか、そういう一面もあるのか、といった静かな感動を感じることができる。言葉や文章も良く練られており、著者の頭の良さが伺える。囲碁ファン以外の読者にお勧め。しかし、この著者は自由だなぁ。

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