LUV(初回限定盤)(DVD付) の感想

購入当初は「えっ？」と思いました。
EDEN以上にあまりにpopな曲調が多く、正直今までのLUNA SEAの曲を聞いていた人にはむず痒さを覚えた人もいるのではないでしょうか。

しかし、繰り返し聴くうちにLUNA SEAのアルバムの中でも屈指のメッセージ性の強さを秘めた作品だということや、奇抜な試みへの勇気に気付かされるものへとなっていきました。

アルバムの構成は、快晴の情景からだんだんと日が暮れていき、夜を迎えて行くような曲の移り変わりとなってます。
だんだんと曲調がしっとりとしていく中にも軽快なビートや重厚なサウンドも盛り込まれ、雰囲気を崩さずにバンドとしてやりたいことをやっている感じはさすがはLUNA SEAといったところでした。
愛情、失意、エール、激情、絶望…と愛から生まれる様々な感情や思いが「LUV」というテーマにまとめられています。

特にアルバム中一番popさを持った「誓い文」においては、いざギターソロといった展開のところでストローク2回のみ。
最初こそどういうことかと思いましたが、友愛をテーマにしたこの曲でGENESIS OF MINDと同じストロークを用いたことに気づくと、非常に胸にくるものがありました。

私見としては、頭を空にして曲にノリたいという人、ロックサウンドにおける音楽性の高さこそがLUNA SEA！という人にはあまり向いていないかもしれません。
音楽を聞くときに曲に込められた意図を追うのが好きな人や、LUNA SEAというバンドの意思や彼らからのメッセージを享受したい人には最高の一枚になるのではないかと思いました。

最初はなんじゃこりゃって思ったが 1223 1224のさいたま公演で生で聴いて 改めて聴いてみたらやっぱいい 1回だけ聴いて良さを判断しちゃダメだね。