艦隊これくしょん -艦これ- 電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編15 (電撃コミックスNEXT) の感想

中々楽しめる一冊でした。そのほかの艦種も出てきますし、楽しめる一冊です。絵柄が多少横須賀鎮守府編の作家さんに比べると、荒い感じがします。

素直に面白い作品が多いと思う。陽炎と夕雲の「姉力」の差、空母になる鈴熊の苦悩、ボケ役赤城とツッコミ役龍驤のコント
など、笑える作品もあれば、チャーリーなかにし氏や中島零氏の様に知識欲に訴える作品もありと、他のアンソロに比べて
幅広い作品層だとは思う。買って損は無いだろう。
ただ、なんと言うか・・無難というか、突き抜けた感が無いというか・・
ゲーム内のキャラから独自解釈でキャラ付けをしてるのは、着信なし殿の愛宕くらい。やっぱり、あんまり変なキャラ付けを
すると、「オレの嫁艦になんてことしやがる！」みたいなクレームが来るんですかねぇ。
昨今、TwiterやPixivを漁ればアンソロより面白い作品は山の様に出てきます。当然、独自解釈でキャラ付けを行い、独自
ストーリーを組み立て、アンソロより数段魅力的な作品に仕上がってるものも多々見受けられる。
同人とは立場が違うし、公式に近い立場でいろいろと手かせ足かせがある事も理解できるが、このまま小さくまとまり続けると
同人誌にすべての客を持って行かれるかも知れない。そんな危機感を持って今後の作品作りを行って欲しいと切に願う。