ジョン・ウィック:チャプター2 [Blu-ray] の感想

孤高の殺し屋ジョン・ウィックが銃撃＋マーシャルアーツをミックスした"ガンフー"と呼ばれる格闘術を
駆使して、次々に襲いかかる敵を問答無用でなぎ倒していく胸のすくようなハードアクションの第２弾です。
とにかく全編アクションの連続で、本作でジョン・ウィックが殺した敵の数は実に141人。

その物語展開は前作よりもさらに荒唐無稽度が増しており
700万ドルの賞金首となったジョン・ウィックに対して、賞金目当ての殺し屋軍団が連続して襲い
かかってくるのですが、負傷しようが戦い続けるジョン・ウィックはとにかく強くて死にません。
さらに殺し屋の中にはスモウレスラーがいたりストリート・ミュージシャンな暗殺者がいたりと、
まるで色んなモンスターと戦うかのごとく少々やり過ぎな感もあり
一種のヒーローファンタジー映画と言った方がよいかもしれません。

だからと言ってこの作品の魅力が薄れるわけでは決してありません。
キアヌ・リーブスの鍛え上げられたガンフーアクションは非常に説得力があります。

特に近接格闘シーンにおいて、時には鉛筆を凶器に使い、時には最小限の動きで敵の急所を素手で突き瞬殺、
あるいは関節をホールドして０距離射撃で頭部に銃弾を叩きこむ等
敵を次々に無力化するキアヌ自身が演じるアクションは大変リアルです。
実際にキアヌ・リーブスがかなりトレーニングを積んで撮影に臨んでいる事がよくわかります。
また銃撃戦においてもライフル、サブマシンガン、ショットガン、ハンドガンと複数の銃を使ったり
次々と銃を取り換えながら華麗な銃さばきで、敵をせん滅するシーンは圧巻です。
これらのまるで華麗なダンスを見るような爽快痛快なアクションに思わず魅了されるのです。

数十人の敵が束になってかかってきても
満身創痍になりながらも、たった一人で返り討ちで皆殺しにするジョン・ウィックはまさに鬼神かワンマン・アーミー。

アクション映画界のワンマン・アーミー的レジェンドヒーローである

前作のゴタゴタから舌の根も乾かぬうちにまたゴタゴタに。。
前作で殺し屋として完全復活したと思われてしまったところから
殺し者時代のつけを払わせようとする今作の悪役。
その依頼を断ることは闇社会で禁忌とされていましたが
もう殺し屋ではないと依頼を断ったことから懸賞金をかけられ命を付け狙われます。
そこから抜け出すには、もう殺るしかないということで
今回も殺りまくる展開に。
前作もかなりの銃好きにはたまらない銃のラインナップでしたが
今作も高価な銃が多数出演いたします。
さらに今回はポスターやパッケージにも写っていますが
TTI（タランタクティカルイノベーションズ）による
カスタムされた銃が多数出てくるのでそのへんも見どころです。
今回、さらにもう一つの禁忌をおかしてしまい
さらに苦境に立たされていまうであろうチャプター3が始動したらしいので
そちらもとても楽しみです。