NHK木曜時代劇「銀二貫」ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK 419号) の感想

「銀二貫」を含め、高田郁さんの作品のファンです。
ＮＨＫでのドラマ化に伴い、そのガイドブックが出版され、
高田さんのインタビューも掲載されるとのことで購入しました。

ストーリーや登場人物に、原作とドラマで
多少の相違点はあるとのことですが
俳優さんやスタッフのコメントを読み、
その違いも含め、放送が楽しみになりました。
また、大坂の商人の考え方や暮らし方、生き方の
解説がわかりやすく載っていたほか、
寒天場での作業の密着ルポや劇中に登場する
「琥珀寒」「虫養い」などの料理の再現レシピなども
ビジュアルで見ることで、ワクワクしてしまいました。
ほかにも、井川屋や真帆家の場所が書かれた、
当時(江戸時代)の地図が、現代の地図と比較できるかたちで
載ってたりするなど、たくさんの企画がうれしい限りです。
登場人物の素敵な言葉、セリフを挙げた「金言集」にも
思わず、そうそう、うんうん、と、うなづいてしまいました。

そして何より高田さんのインタビュー。「銀二貫」を書かれたきっかけや
作品で何を描きたいか、何を伝えたいかなどの慈愛に満ちた言葉に、
目頭が熱くなりました。ドラマを見ながら、原作を読み返しながら、
この本も何度も読むことになりそうです。