日本人の9割が誤解している糖質制限 (ベスト新書) の感想

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参照データ

タイトル日本人の9割が誤解している糖質制限 (ベスト新書)
発売日販売日未定
製作者牧田 善二
販売元ベストセラーズ
JANコード9784584125120
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 食・栄養 » 保健食・食事療法

購入者の感想

著者の牧田善二氏は「糖質制限肯定派」である。しかし「糖質制限で医者いらず」が許せない、というのが本書を読んだ感想。私自身も糖質制限を実践し、患者に糖質制限を推奨している医師なので、本書の内容、タイトルについて意見を述べます。本文の内容にはいくつかの点を除きほとんど同意します。
同意できない点は、「糖質制限は血糖を下げるだけで、癌やアレルギー疾患、アルツハイマーとは全く関係ない」としている点。もちろん糖質制限でこれらの疾患が治るとは言い切れないが、私の経験ではアレルギー疾患には個人差はあるもののかなりの改善効果があるし、アルツハイマーや癌の進行を抑える論文もある。
また冒頭で、糖質制限を実践しその関連著作も多数あるノンフィクション作家が心臓発作で亡くなった事例を挙げ、「糖質制限さえしていれば医者いらず」ということの危険性を述べているが、「高血糖の記憶」という医学的事実と故人のパートナーが女性週刊誌に手記で公表していた「故人はグルメ評論家としての仕事柄、糖質制限は十分には出来ていなかった」ということを本書では触れず糖質制限の危険性を煽っている。糖尿病の本質から言って、ある時点で糖質制限を始めて血糖コントロールが完璧にできたとしても、糖質制限を始める前までに高血糖にさらされた血管のダメージは消えるものではなく、糖質制限で血糖コントロールができたとしても加齢とともに健常人同様にそれなりに血管は老化する。糖質制限とは糖尿病を治癒させるものではなく、糖尿病による血管のダメージの進行を食い止めるものなのである。これは本書の著者も十二分にわかっているはずだが、素人が読むと「やっぱり糖質制限なんて危険だから、今まで通り医者の言うと通りにしておこう」と取られてしまうと思われる。

更に極めつけはタイトル。タイトルは「日本人の9割が誤解している糖質制限」サブタイトルが「専門医が緊急提言!10年前の糖質制限治療法に執着するのは損」このタイトルを見たら糖質制限を否定しているとしか想像できない。しかし本書の全文をよめば、著者は糖質制限を基本的に肯定しているのは理解できる。本書の内容は一言で言えば、

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