ゲーム音楽史 スーパーマリオとドラクエを始点とするゲーム・ミュージックの歴史 の感想

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参照データ

タイトルゲーム音楽史 スーパーマリオとドラクエを始点とするゲーム・ミュージックの歴史
発売日販売日未定
製作者岩崎 祐之助
販売元リットーミュージック
JANコード9784845624416
カテゴリ » ジャンル別 » ゲーム攻略・ゲームブック » ゲーム攻略本

購入者の感想

なかなかありそうで無かった題材の本ですね。ゲーム音楽が風変わりな電子音楽の派生ジャンルとして市場で持て囃されたのは1990年代がピークで、その後はハードウェアの進化と表現力の多様化で良くも悪くも尖ったものではなくなり市場も縮小していきました。
その分、特にこの尖った時代のゲーム音楽ついては個々の思い入れに寄る部分も大きいのですが、この本では書名や序文にあるとおり当時ハードウェアの先端を行っていたアーケードゲーム(ゲームセンター)よりも、より多くの人が「ゲームの音」として思い浮かべるであろう家庭用機のファミコンやプレイステーションを主軸に、そこから枝葉を分けていく構成になっています。アーケードゲーム至上という流れだった当時からのマニア視点では物足りないかもしれませんが、一般流通する書籍としては掴みの良い構成だと思いました。

本文ではハードウェアの優劣を並び立てるようなことはせず、当時を思い返しながら興味深く気軽に読める内容で書籍としては悪くはないのですが、自分の記憶が及ぶ範囲だけでも細かい記述不足や誤認と思われる箇所はいくつか見受けられました。
別に歴史のお勉強というわけではないのですが、せっかく書籍の形になるのならもう少し気を使って欲しかった部分です。著者以外に携わった方がいたのかどうかは見た限りでは判りませんが、技術的な部分にまで踏み込んで数世代の遷移を扱うには、一人では労力的にも無理があったのではないでしょうか。

音楽系の出版社から出た書籍なので、ゲーム音楽を特別視していなくても物珍しさや懐かしさで手に取る人もいるかもしれませんね。ただ話題が色々なハードウェアに渡り、せっかく興味を持っても実際の音がイメージできないまま読み進めるのは大変そうです。
一応、巻末には記事で触れられたゲーム音楽の収録アルバムCDが紹介されていますし、その気になればネット上で試聴やゲーム関係の動画等も見つかりますが。順を追いながらサンプル音源が聴ける付録CDでもあればパッケージとしてより良くなったかもしれません。インタビュー記事には古代祐三氏が往年のPC-88を触ってる写真があって、どんな音を聴かせてくれたんだろう?とか考えますし。権利関係もあるので難しいことだとは思うのですが。

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