おおきく振りかぶって(17) (アフタヌーンコミックス) の感想

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参照データ

タイトルおおきく振りかぶって(17) (アフタヌーンコミックス)
発売日2012-11-05
製作者ひぐちアサ
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

すでに次に向けて始動している西浦の面々と
まだまだ終わらない武蔵野の夏が描かれています。
大まかな流れは
武蔵野(春日部戦)→西浦(合宿)→武蔵野&西浦(試合&観戦)となっており、1巻の中で非常にきれいにつながるようになっています。

試合自体は武蔵野第一がメインなのでもっと西浦の出番が欲しい!という方には少し物足りないかもしれませんが、
豪速球投手と打者の戦い、先輩(特に負ければすべてが終わってしまう三年生)と後輩とのやり取りなど西浦が繰り広げる試合展開とは違う、
王道ともいえる展開にいつもの濃い描写がくっついて非常に読みごたえがあります。

一方の西浦メンバーも、三橋−阿部のバッテリーを中心に関係が進展していて面白い。
個人的には間に入って仲介?してくれる篠岡の働きが読んでいて面白かったですね。阿部の機嫌が悪くなってくるといろいろフォローを入れたりしてくれる篠岡さんは普段通りに接しているようには見えますが、16巻の篠岡の「想い」を知ったうえで読むと変に勘ぐれてこれまた面白くなっています。

最後には西浦が観戦するという形で、武蔵野と”合流”。
試合を進めるのは武蔵野で、もちろんそちらの描写もボリューム大なのですが、観戦する西浦(というか阿部)も試合展開に合わせて試合に入り込んでいろいろと考えを巡らせていて、各キャラクターの心理描写が面白い。
試合は始まったばかりでメインは18巻になりますが、17巻は先述の通りこの試合に西浦と武蔵野が合流するまでの流れが非常にうまく、1巻の中でよくまとまっています。
16巻が楽しめた方ならばそのまんま17巻も楽しめると思います。
他の高校よりも西浦の試合が見たい、という方も、一度読んでみたら 変わるんじゃないかな、なんて思います。

なお、ひぐち先生がアフタヌーン誌で描かれていた「ちいさく振りかぶって」は本巻には収録されておりません。
次巻以降となるのか、それともあくまでアフタヌーン誌上のみでのことになるのかはわかりませんが、一応言及しておきます。

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