やっとこ決まった就職先は、SM雑誌の編集部 の感想

アブノーマル系職業物の漫画でも、もっともアブノーマルな領域で驚いた。

作者が「あの頃は毎日ウ○コを浴びせられてた」と言うだけあり、全編がほぼウ○コネタで埋まっている。

いやあ、大変だ。雑誌編集といっても編集作業やインタビューなど、通常の編集者がやるような仕事はほとんど無い（実際にはやっているのだろうが、漫画のネタにならないから、カットしているのだろう）。

やるのはSMモデルの尻に注射を打ち込んだり（その際に返りウ○コを顔面に大量に浴びる作者）、その後始末などである。何せ作者の最初の仕事が、それなのだし。

キワモノ揃いの編集部メンバーには、笑わせてもらった。他の部署の女性が全員美人ってのは、リアルで面白い。作者も言うように、完全に顔だけで選んでいるのだろう。

ちなみにこの本、作者が実際に編集だったのは、もう15年以上前のことのようだ。恐らく現代とはかなりギャップがある（たとえば当時作者がやってたモザイク処理はカッターを使う実にアナログな作業だが、現在はオールPC作業である）。

なので、現代のSM雑誌編集者を志望するブレイバーやマニアは、そのことを念頭に置いて読んで欲しい。