ROBOT×LASERBEAM 2 (ジャンプコミックスDIGITAL) の感想

『ロボレーザービーム』は、一言であらわすならば連載経験者がその経験を活かして無駄なく描いている作品だと思う。
未経験者は経験値がないからこそ多くのものを漫画に取り入れようとして失敗する。だが、黒子の作者は違う。徹底的に無駄を省きテンポよくストーリーを運ぶことに集中している。いわば、連載経験を活かした｢引き算｣の展開といえるだろう。

テンポよし！キャラクターよし！ストーリーよし！
だが、それでは看板漫画にはなれない。
やはり、黒子の作者に期待したいのはその先ではないだろうか。ゴルフというジャンプのメイン読者にはあまり馴染みがないだろう競技を今後どう描いていくのか多いに期待したい。
実際、『黒子』も連載当時緑間の登場までは苦労していた。そこから、看板漫画にまで登りつめたのだ。

本誌(WJ45号)では、三浦鷹山がアマチュア優勝をかけた一戦に望んでいる。ここから、どう展開させていくかが物語の大きな分岐点になると思う。

☆5つの評価は、『黒子』での実績も加味してつけさせていただいた。本誌では、後方に掲載されることも多いが、ここから巻き返すだけの力が作者にはある。黒子ファンにはお薦めしたい作品。
次巻以降、読者を惹きつける｢足し算｣の展開を楽しみにしたい。