クマの名前は日曜日 の感想
参照データ
タイトル | クマの名前は日曜日 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アクセル ハッケ |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784001108620 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ドイツ文学 |
購入者の感想
幼い頃,いつも大事にかぶっていた野球帽が風で遠くに飛ばされてしまい,必死に追いかけようとしたら,「危ないからダメ」と母に手を引かれました。大人から見れば,どこでも買える代物だったけれど,子ども心ながらにとても可哀想でいたたまれない気持ちになりました。そんな僕の気持ちを察したのか,母は「帽子だって生きてるのに,って思ったんだよね」と慰めてくれました。
誰にでも,そんな純粋な気持ちをもった子どもの頃があったはずです。
そんな1人の子どもと,大事にしているクマのぬいぐるみのお話。
大きな話題となった『ちいさなちいさな王様』ほど大人のメルヘンではありませんが,童心に帰ることのできる,ほのぼのとしたお話で,ミヒャエル・ゾーヴァのどこかユーモラスでとぼけた雰囲気の絵に心も和みます。
子どもから大人まで楽しめる絵本です。
誰にでも,そんな純粋な気持ちをもった子どもの頃があったはずです。
そんな1人の子どもと,大事にしているクマのぬいぐるみのお話。
大きな話題となった『ちいさなちいさな王様』ほど大人のメルヘンではありませんが,童心に帰ることのできる,ほのぼのとしたお話で,ミヒャエル・ゾーヴァのどこかユーモラスでとぼけた雰囲気の絵に心も和みます。
子どもから大人まで楽しめる絵本です。
薄い絵本で、子供が読んでも勿論楽しめると思うのですが、
これは実は大人向けの本なんじゃないかと感じてしまうのは、
アクセル・ハッケならではの独特な世界が広がっているからです。
ファンタジーであるけれど、カワイイだけでなく、
どこかにちょっと「毒」のあるようなところが面白い。
そういうささやかな「毒」があるから
「ぼく」の「日曜日」に対する愛がじーんと胸に迫ってくる気がします。
ゾーヴァの絵は、そんな物語の雰囲気にとても合っていて、
物語の世界をより鮮やかなものにしています。
元気なときにも、ちょっと悲しいときにも読みたくなる、そんな本。
これは実は大人向けの本なんじゃないかと感じてしまうのは、
アクセル・ハッケならではの独特な世界が広がっているからです。
ファンタジーであるけれど、カワイイだけでなく、
どこかにちょっと「毒」のあるようなところが面白い。
そういうささやかな「毒」があるから
「ぼく」の「日曜日」に対する愛がじーんと胸に迫ってくる気がします。
ゾーヴァの絵は、そんな物語の雰囲気にとても合っていて、
物語の世界をより鮮やかなものにしています。
元気なときにも、ちょっと悲しいときにも読みたくなる、そんな本。