(125)今日すべきことを精一杯! (ポプラ新書) の感想

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参照データ

タイトル(125)今日すべきことを精一杯! (ポプラ新書)
発売日販売日未定
製作者日野原 重明
販売元ポプラ社
JANコード9784591154465
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

共感するものが多いです。、シンプルで当たり前のことが大切だということがその本を通して学びました。

◆著者の生きた時代

 著者の日野原重明先生は、明治44年生まれで105歳になる。戦前、戦中、戦後の激動の時代を生き、アメリカへも留学したことがある。

 明治・大正生まれの日本人は、子供の時から伝染病や結核で亡くなることが多かった。戦争での空襲による集団死も経験した。女はお産で、男は戦争が死の大きな原因であった。戦時中も空襲で瀕死の人々を、ろくな薬もなく設備もないところで治療した。

 日野原先生ほど、多くの人を看取った医者はいないだろう。その経験から、死生観が語られている。

◆幸せに死にたい

 70代の婦人はガン末期だった。亡くなる直前に言葉を残した。
「自分はこの人生の中で何もたいしたことはできなかった。けれども、生まれてきて本当に良かった。生まれてきたことに意味があった」
 死ぬ直前は、こんな心境になっていたいものだ。

 死ぬ前の最期のひと月が、生涯の中で最も悲惨で不幸だったら、幸せに生きて死んだとは言えない。ところが病院は延命のためだけの治療をやることがある。病院の収入は増えるからだ。ところが、やればやるほど患者が苦しむ場合が多い。

◆希望を持てば生きる力がでる

 定年が65歳にのびてきたが、それからでも新しい出会いもあれば、目を輝かすような日々を体験することもできる。ゲーテもそうだった。

「医師としてあと何年かの短い年数しか残されていないことは、知っていながらも、気持ちにおいては人生・後半戦の始まりにいるような思いで、希望的に生きている」と日野原先生は書いている。本書は27年前に出版されたものを元に改編した新板なので、80歳前の頃である。数年どころか20年以上、現役を続けている。これも前向きに生きているからこそであろう。

 どんな状態であれ、人は希望をなくしてはいけない。不治の病でも、患者と医師が一体となって治療に最善をつくそうというとき、患者に生きる力がわいてくることを、体験した。

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