モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book) の感想

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会社での仕事にいまいちモチベーションが得られず悩むなか、この本を知り、読みました。「どうすればモチベーションを得られるか」という観点です。
この本によると :
・モチベーションの源泉である欲望には「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」がある。
・「ないものがない」時代から生きるわれわれの世代は、上の世代に比べ、「達成」や「快楽」よりも「意味合い」「良好な人間関係」「没頭」を重視する。
・この世代は、「自分が頑張る意味が持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを重要視する。金銭や物理的な報酬とは関係なく「自分の好き」を追求する。
ということです。そのようなことを今の仕事に見い出すか、そのようなことを仕事に選ぶか…。私はそもそも「好き」が行方不明なのです。
でもこの本は、そんな人たちへのヒントも提供しています。それは偏愛マップをつくってみること。仕事になるか？、お金になるか？、ということは置いておいて、好きなこと、今まで好きでやっていたことを書き出してみる。そこから共通点を考えてみると、意外に気づきがあります。
モチベーションの得られない方は、読んでおくと参考になるでしょう。

本書の著者の尾原和啓さんは、京都大学大学院工学研究卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアを
開始し、ＮＴＴドコモのｉモード事業立ち上げ支援、KLab、取締役etc…と様々な『多動』した経歴をお持ちの方です。
現職Fringe 81（執行役員）は12回目の職というように本書の著者はかなり『多動』な方ではあります。

本書では『乾けない世代』という言葉が重要なキーワードとして出てきます。若い世代には、ないものがない。
だから何かが欲しいと乾けない。こういった世代のことを『乾けない世代』と著者は名づけました。

これは著者のではなくマーティン・セリグマンの『５つの幸福』をベースとした考えではありますが、
人間は『達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭』の５つだと定義しています。団塊の世代以前は、
『達成・快楽』を重視しました。モーレツに働いて、高い目標を達成して、そしてそのリターンとして
綺麗な女の子を抱いたり、高級なうまい料理を食べ、『身体的・心理的・社会的な快楽』が幸福な形で
あったと本書の著者は述べています。

一方で３０代以下の『乾けない世代』は、『良好な人間関係・没頭・意味合い』を大切にします。自分が頑張る
意味が持てるものに自分が好きな人たちととことんハマることを重視します。高いワインじゃなくてもサイゼリヤ
の１００円のワインでも満たされる世代です。高いお金を払ってドンペリを飲まなくても、サイゼリヤのワインで
友達や恋人と一緒であれば『幸せになれる』世代なのです。

『乾けない世代』は物理的なリターンを度外視して『好き』を追求します。この世代の考え方の基本として
『お金が欲しいけどそのために何かを犠牲にして働きたくない』という考えが前提にあります。本書は
『乾けない世代』が『どうやってモチベーションと向き合うか』といったヒントが書かれた書籍となっております。

同じようにモチベーションについて書かれた別の切り口の本であり、なおかつ年代的に『乾けない世代』にあたる

若い人と接する時の参考になりました。
また、文章が、完結でわかりやすい部分もとても勉強になりました！
好きなことを探す！簡単なようで意外と難しい問題ですか、楽しく探せればと思いました！

初レビュー。
24歳。社会人2年目。
読んでみて、頷きつづけた。
ちょうどまさに、
自分が「乾けない世代」だと確信した。
若いうちは、なかなか自分を説明できない。
だからこそ、本を読んで共感したポイントを、
自分の説明に加え、自分を深めてく必要がある。

20代、10代にはぜひ「モチベーション革命」を読んで、自分が頷くところ、そうではないところに気づき、考えてみてほしい。

「達成」「快楽」よりも、『良好な人間関係』『意味合い』『没頭」を重視する『乾けない世代』へ